ビューは、レコード一覧画面の表示種別(一覧 / カレンダー / カンバン / ガント / ピボット など)と表示条件(フィルタ・ソート・表示列)を組み合わせて保存したものです。 用途ごとにビューを作成しておくと、必要なデータにすぐアクセスできます。
同じアプリのデータを、異なる視点で見るための「プリセット」です。 レコード一覧画面のドロップダウンから切り替えて使います。
例: 同じアプリで異なるビュー
アプリを作成すると、自動的に「すべてのレコード」という一覧ビューが 1 つ用意されます。 ここを起点に、必要に応じてビューを追加していきます。
ビューには次の種別があります。同じアプリ内に複数の種別を混在させて作れます。
| 種別 | 用途 | 必要なフィールド |
|---|---|---|
| 一覧 | 行と列でのテーブル表示。フィルタ / ソート / 列選択 / 条件付き書式が使える基本ビュー | なし |
| カレンダー | 日付・期間を基準にレコードをカレンダー上に表示 | 日付 / 日時 / 範囲(日付・日時基準)フィールド |
| カンバン | ステータス等の選択肢ごとに列を分けてカード表示。ドラッグで値変更・列内で手動並び替え。列の表示/非表示・列ごとの WIP 上限も設定可 | ドロップダウン / ラジオ フィールド |
| カード | 画像付きカードのギャラリー表示。画像・タイトル・サブタイトル・補足項目で構成。幅に応じて列数が自動調整される | 画像用フィールド(任意) |
| ガント | 開始日〜終了日のバーをタイムライン表示。プロジェクト管理向け | 日付 / 日時 フィールド × 2、または範囲(日付・日時基準)フィールド 1 つ |
| ピボット | 行 × 列のクロス集計表。集計方法・構成比(%)・セルのドリルダウン・CSV/コピー出力に対応 | 行/列にする項目 + 集計方法 |
| マトリクス | 表示中の月のすべての日を行として並べる表。レコードが無い日も行として表示されるため記録漏れを発見しやすい。出勤簿・点検記録など | 日付フィールド |
| リソースタイムライン | 人・部屋・設備などを行にして、横軸の時間の上にレコードを横棒で並べる表。空き時間・重なり(二重予約)が図で分かり、横棒のドラッグで時間や割当先を直接変更できます。詳しくは下の専用の節を参照 | 行にする項目(ドロップダウン / ユーザー選択 / ルックアップ)+ 時間または期間の項目 |
| グラフ | 棒・折れ線・円などでレコードを集計表示(専用「グラフ」タブで管理) | 集計対象に応じて |
一覧 / カレンダー / カンバン / カード / ガント / ピボット / マトリクス / リソースタイムライン はレコードページ上部のビュー切替ドロップダウンに並びます。 グラフは専用の「グラフ」タブに分かれます。
用途に応じて 2 通りの作り方があります。
/apps/[appId]/settings/views)から 「新規ビュー」を選び、種別(カレンダー / カンバン / ガント 等)と設定項目をまとめて指定します。 一覧以外の種別は、原則こちらから作成します。一覧ビューの保存フロー(簡易作成)
| 操作 | 場所 | 説明 |
|---|---|---|
| ビューとして保存 | レコード一覧 ツールバー | 現在のフィルタ・ソート・列・条件付き書式を新しいビューとして保存(表示中のビューは変更しない)。種別は表示中のビューを引き継ぐ |
| 保存(上書き) | レコード一覧 ツールバー | 選択中のビューを現在の設定で上書き。変更がない場合はボタンは非表示 |
| 設定を開く(⚙) | レコード一覧 ツールバー | ビュー名の右の歯車アイコンから、表示中のビューの設定(フィールド割当・フィルタ・並び順・種別ごとの設定)を画面を離れず直接編集。保存するとその場でビューに反映されます。アプリ管理者のみ表示 |
| 並べ替え / 既定設定 | 設定 → ビュー | ドロップダウンに並ぶ順序や、アプリを開いたとき最初に表示するビューを変更 |
| 削除 | 設定 → ビュー | ビューを削除。レコード画面のツールバーには削除ボタンはありません(誤操作防止のため設定画面に集約) |
ビューの作成・編集・削除・並べ替えはアプリ管理者のみが実行できます。 一般メンバーは、自分が閲覧できるビューの切り替えのみ行えます。
各ビューには「誰がそのビューをドロップダウンに表示できるか」を設定できます。 ビューの設定画面で次のいずれかを選びます。
| モード | 説明 |
|---|---|
| 全員(既定) | アプリの閲覧権限を持つすべてのメンバーに表示 |
| 指定 | 下記の 3 軸のいずれかに該当するメンバーのみに表示(OR 判定) |
いずれか 1 つに該当すれば表示されます(OR 判定)。 管理者向けの内部用ビューや、特定チームだけが使う集計ビューを分けたいときに使います。
閲覧権限はドロップダウンに出すかどうかを制御するもので、 レコード自体のアクセス権はアプリ・レコード・フィールドの 3 層の権限機構で別途制御されます。
| 項目 | 対象種別 | 説明 |
|---|---|---|
| フィルタ条件 | すべて | レコードの絞り込み条件(AND/OR結合、最大20件) |
| ソート順 | 一覧 | レコードの並び順(複数フィールド対応、最大5件) |
| 表示列 | 一覧 | 一覧に表示するフィールドと順序 |
| 条件付き書式 | 一覧 / スプレッドシート / カンバン / カード / ガント | 条件に応じた背景色・文字色・セル色・ボーダー色(最大20件)。アプリ設定の「条件付き書式」タブで設定 |
| 日付・色分けフィールド | カレンダー / ガント | どのフィールドで配置 / 色分けするか |
| 表示時間帯 | カレンダー | 週・日表示で何時から何時までを表示するか(既定 8〜20 時) |
| グループ / カード項目 / 列の表示 / WIP 上限 | カンバン | 列分けフィールド、カードに表示する項目、列の表示/非表示、列ごとの WIP(同時に持てる枚数)上限と超過時の禁止 |
| 画像 / タイトル / サブタイトル / 補足項目 / カードサイズ | カード | カードの構成要素と、幅追従グリッドのカードサイズ(極小 / 小 / 中 / 大) |
| 日付フィールド / 表示フィールド / 対象切替フィールド / 集計行 | マトリクス | 行軸にする日付フィールド、列として表示するフィールド(1〜8)、対象ユーザー切替、フィールドごとの集計方法 |
| 行にする項目 / 横軸の単位 / 時間・期間の項目 / バーのラベル・色 | リソースタイムライン | 行にするリソースの項目(ユーザー選択なら対象グループ・組織)、横軸を時間帯にするか日付にするか、横棒の元になる項目、横棒に出すラベルと色分け |
| 列の表示タイプ | 一覧 | 列ごとの見せ方(参照表示の抑止・差し替え、タイムラインバー) |
| ビュー既定の列幅 | 一覧 | そのビューを開いたときの標準の列幅(各メンバーが調整した幅のほうが優先) |
| 閲覧権限 | すべて | このビューを表示するユーザーの範囲 |
表示件数(1ページあたりの件数)はビューに保存されません。 表示件数は個人の好み(画面サイズ等)に依存するため、ユーザーごとに自由に変更できます。
フィールドの値に基づいてレコードを絞り込みます。ツールバーの「フィルタ」ボタンから設定します。
| 演算子 | 説明 | 対象 |
|---|---|---|
| = (等しい) | 指定値と完全一致 | 全フィールド |
| != (等しくない) | 指定値と不一致 | 全フィールド |
| 含む | 部分一致検索 | 文字列系 |
| > / >= / < / <= | 大小比較 | 数値、日付 |
| 空である / 空でない | 値の有無を判定 | 全フィールド |
AND: すべての条件に一致するレコードを表示。OR: いずれかの条件に一致するレコードを表示。
ワークフローを有効にしたアプリでは、条件の項目に実フィールドと並んで「ワークフローのステータス」が現れます。 「承認済みだけを表示する一覧」のようなビューはこれで作れます(演算子は = と ≠ の 2 つ。 複数のステータスを許すときは結合を OR にして条件を並べます)。 一覧のツールバーにもステータス絞り込みがありますが、そちらはその場限りでビューには保存されません。 カンバンビューは保存されたフィルタを読まない設計のため、この条件はカンバンには効きません(カンバンは列の分類にステータスを使います)。
フィルタが適用中は、一覧上部にフィルターチップ(青いタグ)が表示されます。 各チップの「×」で個別解除、「すべて解除」で全解除できます。
フィルタはすべての種別(一覧 / カレンダー / カンバン / ガント)で共通に動作し、 対象のレコードを絞り込んでから種別ごとの方法で描画します。
レコードの並び順を指定します(主に一覧ビューで使います)。ツールバーの「ソート」ボタンから設定します。
ツールバーの「列」ボタンから、一覧に表示するフィールドを選択できます。チェックが入っている項目が表示列です。
ビュー設定(歯車アイコン)の「表示」で、列ごとに見せ方を切り替えられます。 同じフィールドでも、ビューによって「値だけを出す」「時間帯を横棒で出す」といった出し分けができます。
フィールド設定の参照表示(値の下にもう 1 つの項目をグレーの小さい文字で並べる機能)は、 ビュー側で上書きできます。
| 選択肢 | 動作 |
|---|---|
| 標準 | フィールド設定のとおりに表示(既定) |
| 参照表示を出さない | このビューでは下段を出さず、主の値だけを表示します |
| 参照表示を変更 | このビューだけ別の項目を下段に並べます。表示ラベルも上書きできます |
時刻の範囲フィールドの列は、値の文字列(例: 09:00〜18:00)ではなく時間軸上の横棒で表示できます。勤務時間帯や予約枠のように「いつからいつまでか」を 行同士で見比べたいときに使います。
| 設定 | 説明 |
|---|---|
| 重ねる項目 | 同じ軸に重ねて表示する別の時刻範囲フィールド(休憩時間帯など)。項目ごとに色を選べます(プリセット + 自由指定) |
| 背景帯 | 薄く敷く帯。所定労働時間などの範囲フィールド、または固定の時刻(例: 9:00〜18:00)を指定できます |
| 時間軸 | 横棒の左端・右端にあたる時刻。既定は 0:00〜24:00。終了側の「翌日」を入れると、夜勤のように日をまたぐ軸(例: 5:00〜翌 5:00)にできます |
一覧の列幅は、次の順で決まります。上にあるものが優先されます。
| 操作 | 説明 |
|---|---|
| 幅を変える | 列ヘッダーの境界をドラッグ |
| 内容に合わせる | 境界をダブルクリック、または右クリックメニューの「この列を自動調整」 |
| すべての列を自動調整 | 右クリックメニューから。全列を内容に合わせます |
| 伸縮させる / 固定に戻す | 右クリックメニューの「この列を伸縮させる」「固定幅に戻す」。伸縮にした列は画面の余りを分け合い、画面幅に追従します |
| 幅をリセット | ツールバーの「すべての列の幅をリセット」、または右クリックメニュー。標準幅に戻ります |
ビューの既定幅として保存する(アプリを管理できる人): 列ヘッダーの右クリックメニューに「現在の列幅をこのビューの既定にする」 「ビュー既定の列幅をクリア」が表示されます。 自分で調整した幅と伸縮の指定をそのビューの標準として保存でき、 まだ幅を調整していないメンバーはその幅で一覧を開きます (個々のメンバーが後から調整した幅のほうが優先されます)。
条件に応じてレコード行の背景色を変更し、視覚的にデータを区別できます。設定はアプリの「設定」→「条件付き書式」タブから行います。
色分けの例
| # | 会社名 | ステータス |
|---|---|---|
| 1 | A商事 | 未対応 |
| 2 | B工業 | 対応中 |
| 3 | C建設 | 完了 |
適用の優先順位:
| 操作 | 説明 |
|---|---|
| キーワード検索 | ツールバーの検索欄で全フィールドを横断検索 |
| レコード番号ジャンプ | #欄にレコード番号を入力してEnterで該当レコードに遷移 |
| 列幅の調整 | ヘッダー境界をドラッグ。ダブルクリックで内容に合わせて自動調整(詳細は上の「列幅の決まり方と調整」) |
| 表示密度の切替 | コンパクト / 標準 / ゆったり の3段階 |
| キーボード操作 | ↑↓で行移動、Enterで詳細表示、Spaceで選択 |
| Shift+クリック | チェックボックスのShift+クリックで範囲選択 |
一覧ビューの設定でスキャンアクションを有効にすると、ツールバーにスキャンボタンが表示されます。 カメラや外付けリーダーでバーコード / QR コードを読み取ると、指定したキーフィールドの値で一致レコードを検索し、設定した操作を自動実行します。
値の決め方(更新・新規作成でフィールドに値をセットするとき):
照合キーの前処理:
ビュー設定の「スキャンキー前処理」を使うと、読み取った値をレコード検索に使う前に加工できます。 ラベルプリンタが出力する SKU:RAXEL123 のようにプレフィックスが付いたコードも、プレフィックスを除去して RAXEL123 で正しく照合できます。
SKU: を除去)| で分割して先頭セグメントを使用)ルックアップ項目をキーにしたスキャンとマスタ自動コピー:
スキャンのキーフィールドにルックアップ項目を指定すると、スキャン結果でマスタを照合するだけでなく、 ルックアップに設定された「コピー先フィールド」の値(商品名・単価など)がサーバー側で自動的にレコードにコピーされます。 フォームでのスキャン(即コピー)も、一覧スキャン作成・更新(サーバー側コピー)も同じ仕組みが働くため、 手入力なしでマスタの最新情報をレコードに反映できます。
体験用に、サンプルアプリ「バーコード運用 (連続スキャン・項目振り分け)」(アプリストアから導入)に、入庫(数量+1)・出庫(数量入力)・棚卸し(値セット)・新規登録・在庫照会(開く)の各ビューを用意しています。 「在庫照会(開く)」ビューでは SKU:RAXEL123 をスキャンすると SKU: を除去してから照合する前処理が設定済みです。 フォームの入力欄(商品コード・ロット・棚番)にもスキャンボタンを表示します。 また「在庫管理(商品マスタ連携)」サンプルアプリの「在庫管理」アプリには、「スキャンで入荷登録」ビューを用意しています。 商品コード(P001〜P010)をスキャンすると新規レコードが作成され、商品マスタから商品名・カテゴリ・単価・発注点が自動コピーされます。
人・部屋・設備などを行にして、横軸の時間の上にレコードを横棒(バー)で並べるビューです。 シフト表、会議室・設備の予約表、当日の稼働状況のように 「誰(何)が・いつ・どれだけ埋まっているか」を一望したい場面で使います。
| ビュー | 行 | 横方向 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| リソースタイムライン | リソース(人・部屋・設備) | 連続した時間(時刻 または 日付) | 割付・予約の調整。空き / 重なり / 長さを図で見る |
| ガント | レコード(タスク)1 件 = 1 行 | 連続した日付 | 工程管理。前後関係・進捗・全体の期間を見る |
| マトリクス | 表示中の月の日付 | 選んだ項目の列(マス目) | 出勤簿・点検記録など、日ごとの記入漏れを見る |
ガントは「1 行 = 1 レコード」で工程の前後関係を見るためのもの、 リソースタイムラインは「1 行 = 1 リソース、1 行に何本でもバーが載る」割付管理のためのものです。 同じアプリに両方作って、目的で使い分けられます。
ビュー設定の「横軸の単位」で切り替えます。切り替えると、そのモードで使わない設定項目は自動的に外れます。
| モード | 表示範囲 | 横棒の元になる項目 | ドラッグの単位 |
|---|---|---|---|
| 時間帯(1 日の時刻) | 1 日ぶん。「前の日 / 次の日 / 今日」で移動 | 日付 + 時間帯(2 項目)、または日時の範囲(1 項目) | 「ドラッグの最小単位」で指定(5 / 10 / 15 / 30 / 60 分。既定 15 分) |
| 日付(週・月) | 1 週間または 1 か月。「前へ / 次へ / 今日」と「週 / 月」の切替。週のはじまりの曜日はアプリの休日カレンダー設定に従います(フィルタの「今週」などと同じ境界になります) | 範囲の項目(1 項目)、または開始 + 終了(2 項目) | 1 日単位(最小単位の設定は使いません) |
ビュー設定の「行にする項目(リソース)」で指定します。指定できる項目の種類は 3 つです。
| 項目の種類 | 行になるもの | 補足 |
|---|---|---|
| ドロップダウン | その項目の選択肢すべて | 会議室・設備・拠点など |
| ユーザー選択 | 指定したグループまたは組織のメンバー | 「対象グループ」「対象組織」のどちらか一方の指定が必須です(両方は指定できません) |
| ルックアップ | 参照先アプリのレコード | 参照先アプリの閲覧権限が無い場合は表示できません |
| 操作 | 結果 |
|---|---|
| バーをクリック | レコードの詳細を開きます |
| バーを左右にドラッグ | 開始・終了をまとめてずらします(時間や日付の変更) |
| バーの左端 / 右端をドラッグ | その側だけを動かして長さを変えます(バーが細いときは端のつまみは出ません) |
| バーを別の行へドラッグ | 割当先の変更。行にした項目の値が書き換わります(「未割当」行へ落とすと値が消えます) |
| 空いているところをダブルクリック | その時間(日付)とリソースが入った状態で新規レコード作成画面を開きます |
| ドラッグ中に Esc | その操作を取り消します(保存されません) |
同じ行で時間が重なるバーは上下に積まれるため、二重予約・二重割当がその場で分かります。 さらに、元になっている範囲フィールドで「重複を禁止」を有効にしていると、 重なる位置へのドラッグは保存が拒否されます(「この期間は既に埋まっています」)。 バーは元の位置に戻ります。
次のいずれかに当てはまるバーは掴めません(クリックで詳細を開くことはできます)。
スマートフォン・タブレットでは閲覧のみです(横スクロールで確認できます)。 値の変更はレコードの詳細画面から行ってください。
次の場合は、盤面が不完全になるため表示や編集を止めます(誤った「空き」を見せないため)。