アプリ全体(フォーム定義・すべてのレコード・添付ファイル)をまるごとスナップショットとして保存し、 必要なときに「別の新しいアプリ」または「元のアプリへの上書き」で復元できます。 CSV エクスポートでは戻せない添付ファイル・レコード番号・作成/更新者などのメタ情報も含めて 忠実に復元します。
raxel にはデータを守る仕組みが 3 つあり、役割が異なります。
| 機能 | 対象 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 変更履歴・ロールバック | 1 レコードのフィールド値の変更 | 「このレコードを 1 つ前の状態に戻す」 |
| ゴミ箱 | 削除したレコード / アプリ | 「うっかり削除したものを元に戻す」(無劣化) |
| バックアップ・復元 | アプリ全体のスナップショット | 「ある時点のアプリまるごとを再現する / 完全削除後でも復旧する」 |
処理履歴は、監査記録であると同時に担当者の決定にも使われます。 ステータスの担当者に「前の担当者」を指定している場合、その担当は処理履歴から決まるため、 履歴が失われると復元したレコードで担当者が決まらなくなります。このため 処理履歴は変更履歴と違って選択の対象ではなく、常に含まれます。 ただし別の契約へ復元する場合は、承認した本人が復元先に存在しないため その行は取り込まれません(取り込めなかった件数は復元レポートに表示されます)。
なお、API トークン・Webhook はセキュリティ上の理由から復元されません(復元後に再発行が必要です)。公開フォーム・公開ビューは設定内容だけが復元され、 公開 URL は新しく発行され、パスワード保護は解除され、いずれも「無効」の状態で作成されます (内容を確認してから公開してください。詳細は後述)。
期間ロックのうち、ワークフローの締め連動で自動生成されたものは対象外です (手動で作成した期間ロックのみが含まれます)。休日カレンダーはこのアプリ専用に設定したものだけが対象で、全体の既定設定は含まれません (全体の既定は復元先の設定がそのまま使われます)。
| 対象 | 場所 |
|---|---|
| アプリのバックアップ作成・復元 | アプリ設定 → 「バックアップ」タブ(アプリ管理者) |
| 削除アプリの復旧 | システム管理 → 「削除アプリ復元センター」(システム管理者) |
| バックアップ使用容量の確認 | システム管理 → 「ディスク使用状況」 |
バックアップタブの「今すぐバックアップ」からいつでも作成できます。 作成はバックグラウンドで進行し、一覧にステータス(作成中 → 完了)が表示されます。 手動バックアップは作成から 90 日間保持され、期限を過ぎると自動的に削除されます(長期保存したいものはロックしてください)。
バックアップ作成ダイアログの例
コメントは常に含まれます
バックアップタブの「自動バックアップを有効にする」で、定期的に自動作成できます。 スケジュールの変更は重要操作のため、保存時に再認証(sudo)を求められます。
自動バックアップ設定の例
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 頻度 | 毎日 / 毎週 |
| 実行曜日(毎週のみ) | 月曜日 |
| 実行時刻 | 02:00 |
| 保持する世代数 | 7 世代 |
アプリをゴミ箱に入れている間は自動バックアップは一時停止し、 ゴミ箱から戻すとスケジュールは自動的に再開します。
一覧では各バックアップのトリガー種別・ステータス・サイズ・有効期限・ロック状態を確認できます。
| 種別 | 保持期間 |
|---|---|
| 手動 | 作成から 90 日(ロックすると無期限) |
| 定期 | スケジュールの「保持する世代数」による(日数の期限はありません) |
| 復元前 | 作成から 30 日 |
作成から 90 日を過ぎたバックアップの復元は、完全な互換性を保証しません。 サービスの機能追加・変更により、古いバックアップの一部のデータや設定が現在の形式と一致しなくなる場合があるためです。 90 日を過ぎたバックアップ(ロックで保持しているものなど)を復元しようとすると確認画面が表示され、了承した上で実行できます。
| 種別 | 意味 |
|---|---|
| 手動 | 「今すぐバックアップ」で作成 |
| 定期 | 自動バックアップのスケジュールで作成 |
| 復元前 | 上書き復元の直前に自動作成(復元前の状態に戻すための保険) |
待機中 → 作成中 → 完了。失敗した場合は「失敗」、世代数超過で消えたものは「期限切れ」になります。
バックアップ一覧の「復元」から、2 つのモードを選べます。
復元モードの選択
元のアプリはそのままに、別のアプリとして復元します。
このアプリのレコード・設定を、スナップショット時点の内容に置き換えます。
| モード | 挙動 | 注意 |
|---|---|---|
| 新規アプリとして復元 | バックアップ内容から新しいアプリを作成。元のアプリには影響しない | 安全。まず試したいときはこちら |
| 上書き復元 | 対象アプリのレコード・設定をスナップショット時点に置き換える | 破壊的操作のため再認証(sudo)が必要。実行直前に「復元前」バックアップを自動作成 |
上書き復元は実行前の状態を自動でバックアップするため、結果に問題があれば トリガーが「復元前」のバックアップから元に戻せます。万一復元処理が失敗した場合も、 この「復元前」バックアップから現在の状態を復旧できます。
復元が完了すると、内容を示すレポートが表示されます。
レコード・添付ファイル・コメント・レコード変更履歴の件数が表示されます。
次の設定は意図的にそのままは復元されません。復元後に手動で再設定してください。
※ 上書き復元の場合、対象アプリにすでに公開フォーム / 公開ビュー / メールテンプレートが あるときはそれらをそのまま残します(配布済みの公開 URL や送信履歴を 巻き込んで壊さないため、スナップショット側の内容では上書きしません)。
※ ユーザーフィールドの値(担当者など)に削除済みユーザーが含まれていても、その値は 当時のまま忠実に保持されます(権限設定の参照のみが無効化対象です)。
アプリを完全削除した後でも、バックアップが残っていれば 「システム管理 → 削除アプリ復元センター」から復旧できます。
削除アプリ復元センターの例
各世代は独立した完全コピーです(世代間でのデータ共有・差分バックアップは行いません)。 そのため、保持世代数を増やすほど容量はほぼ比例して増えます。ただし「アプリ容量 × 世代数」 ちょうどではなく、内訳ごとに性質が異なります。
| 内容 | 保存方式 | 世代を増やしたときの増え方 |
|---|---|---|
| レコード・変更履歴 | 圧縮(gzip)して保存 | 圧縮後サイズ × 世代数(元データより小さくなることが多い) |
| 添付ファイル | 世代ごとに実体を複製(無圧縮) | 実サイズ × 世代数(内容が同じでも世代ごとに複製されます) |
ディスク使用状況のバックアップ内訳の例