アクセス権限 誰がそのアプリを開けるか、開けた人がどの 1 件ごとの記録 (レコード) を見られるか、記録の中のどの項目 (フィールド) を見る・書き換えられるかを、アプリ・レコード・フィールドの 3 段で決められます。アプリの権限は付与しない限りアプリを開けず、レコードの権限は規則を作らない限り、アプリを開ける人全員に許されます。
アプリを 1 つ作って試すなら: 社内のよくある質問 (約 15 分)
このページの内容
アプリ・レコード・フィールドの3段階で、きめ細かいアクセス制御を設定できます。 デフォルトではアプリへのアクセス権は付与されていないため、明示的に権限を設定する必要があります。
権限の3層構造 アクセス権限の評価順序
↓ アプリにアクセスできる? ↓ このレコードを操作できる? ↓ このフィールドを見れる?編集できる? すべての権限チェックを通過した操作のみ実行されます。上位の権限で拒否された場合、下位の権限は評価されません。
3層は AND(下位は上限を狭めるだけ・広げられない)
下位の権限は上位(アプリ権限)の範囲を広げられません 。3つすべてを満たした操作だけが実行されます(AND)。
アプリ権限 アプリ全体に対するアクセスレベルを設定します。設定は「権限設定」タブの「アプリ権限」から行います。
権限 閲覧 追加 編集 削除 管理 なし(デフォルト) - - - - - 閲覧者 ○ - - - - 編集者 ○ ○ ○ ○ - 管理者 ○ ○ ○ ○ ○
優先順位 -- 上位のルールが優先。ドラッグで順序を変更できます「全員」 -- アプリにアクセスできる全メンバーに適用されるベースライン管理権限 -- フォーム設定・権限設定・ワークフロー設定などの管理操作インポート/エクスポート -- CSV操作の個別許可「編集」「削除」は「閲覧」を含みます -- 「編集」または「削除」を許可した行は、「閲覧」も許可された形で保存されます(閲覧できないレコードは編集・削除もできないため)。API や AI 連携 (MCP) で設定した場合も同じです。「追加」だけを許可する設定はそのまま使えます権限の対象 権限ルールの対象として、以下の種別を指定できます。
対象種別 説明 アプリにアクセスできるすべてのユーザー 特定のユーザーを個別に指定 指定した組織に所属するメンバー 指定したグループに所属するメンバー そのアプリの権限行で「管理者」にされた人(システム管理者の自動付与は含みません)。レコード権限・フィールドアクセス権でのみ選べます
説明 そのアプリの権限行で「管理者」にされた人(システム管理者の自動付与は含みません)。レコード権限・フィールドアクセス権でのみ選べます
レコード権限ではこれらに加えて、レコードやログイン状況に応じて動的に判定される対象も指定できます:作成者 ・更新者 ・ログインユーザー 、および フォーム上のユーザー/組織/グループ選択フィールドの値 (例: 「担当者」フィールドにログインユーザーが含まれる場合)。 「フォームのユーザーフィールド」には、ユーザー選択フィールドを参照する参照値 フィールドも選べます(設定の形に決まりがあります。参照値で「本人」を決める を参照)。
レコード権限 レコード単位で閲覧・編集・削除の可否を制御します。条件に一致するレコードに対して権限ルールを適用します。
レコード権限の設定例
ルール 1(上)
作成者は自分のレコードを編集・削除できる ルール 2(下)
それ以外のユーザーは編集・削除できない 上の例で「作成者だけが自分のレコードを編集・削除でき、他のユーザーは閲覧のみ」になります。ポイントは3つ: ① 対象者を指定しないルールは「全員」に一致 します(②のように下に置くと「それ以外」として機能します)。 ② 作成者を許可するルールだけでは、一致しないユーザーは既定で許可されてしまうため、「全員=不可」ルールを作成者ルールより下に置きます (上のルールが優先。上に置くと作成者も全員ルールに当たって不可になります)。 ③ 前提としてアプリ権限で編集・削除を ON にしておきます(レコード権限はアプリ権限の範囲内でのみ機能します)。
優先順位(first-match) : ルールは上から順に評価され、最初に一致した1つのルールだけ が適用されます(以降のルールは評価されません)。「一致」とは対象(誰)と条件(どのレコード)の両方が当てはまることを指します。上の例では、作成者が自分のレコードを操作するときは先にルール1へ一致するためルール2は無視され、編集・削除が許可されます。それ以外のユーザーはルール1に一致せず、ルール2(全員)に一致して閲覧のみになります。どのルールにも一致しない場合は既定で許可されます。ルールの順序は「上へ/下へ」で変更できます。
レコード権限の条件には「フィールド値」も使用できます。例えば、ユーザー選択フィールドの値がログインユーザーと一致する場合のみ編集を許可する、といった設定も可能です。
ルールは上から順・最初に一致したルールで確定(first-match)
ルール1 作成者 = 編集可 ◀ 一致!ここで確定
ルール2 全員 = 編集不可 (評価されない)
上のルールが優先。最初に一致した1つだけが適用され、以降は見ません。どのルールにも一致しなければ既定で許可されます。
動的な対象はレコードごとに判定される
ルール: 「担当者」フィールドのユーザー = 閲覧可
レコードA(担当者 = あなた) → 一致 → 閲覧可
レコードB(担当者 = 他の人) → 不一致 → 閲覧不可
作成者・更新者・ログインユーザー・フォームのユーザー/組織/グループフィールドは、同じルールでもレコードごとに結果が変わります (レコード権限・フィールド権限どちらでも)。
条件にワークフローステータスを使う((ステータス)) ワークフロー にステータスを定義した アプリでは、条件フィールドの先頭に特別な項目 「(ステータス) 」が追加されます(ワークフロー自体の有効/無効は問いません)。 これは通常のフィールドではなく、レコードの現在のワークフローステータス を 条件に使うための専用の項目です(例:「ステータス = 承認済み → 経理グループのみ削除可」)。
条件フィールドで「(ステータス)」を選んだ場合
演算子は「=」「!=」のみ。値はステータスの一覧から選択(色付き)
演算子は「=」「!=」の2つだけ 使用できます(大小比較・部分一致等の他の演算子は選べません) 値は、そのアプリで定義済みのステータスから選びます(通常のフィールド条件のようなテキスト入力ではなく、色付きのドロップダウンで選択) ワークフローが無効化されている間、レコードは「ステータスなし」として扱われます (そのため、この条件が「=」の場合は常に不一致、「!=」の場合は常に一致になります。意図せず全員に許可が広がる/全員から拒否されることはありません)条件で参照していたステータスが後から削除された場合も同様の帰結になります (「(削除されたステータス)」として表示されたまま条件自体は残りますが、削除されたステータスを指す条件はどのレコードの現在ステータスとも一致しなくなるため、「=」条件は常に不一致、「!=」条件は常に一致になります。 意図せず全員に許可が広がる/全員から拒否されることはありません) ワークフローの「ステータスごとの保護設定」 (設定 → ワークフロー)と同時に評価され、どちらかが拒否すれば操作は拒否されます。 「承認済みは編集不可」のような単純な制御は、この条件を組む代わりにワークフロー側の保護設定(編集の保護 = ロック 等)で完結させることもできます さらに「期間ロック 」 が設定されている場合、指定した期間・対象者に該当するレコードは、上記のアクセス権やワークフロー保護設定の結果に関わらず編集・削除できません。ワークフローの「担当者だけ編集できる」「削除を保護する」は管理の操作 (強制的にステータスを変更する・担当者を付け替える)で越えられますが、期間ロックはこれらの操作でも越えられません。アプリ管理者を含め誰にもバイパスできない 点が、他の制限と異なります 条件にユーザー/組織/グループ選択フィールドを使う 条件フィールドにユーザー選択・組織選択・グループ選択 フィールドを選んだ場合、値は自由入力ではなく一覧からの選択(ピッカー) になります(例:「営業担当 = 山田さん → 経理グループは閲覧不可」)。
演算子は「=」「!=」の2つだけ 使用できます(大小比較・部分一致は選べません) 「=」は選んだユーザー(組織/グループ)がフィールドに含まれる こと、「!=」は含まれない ことを意味します。フィールドに複数のユーザーが設定されている場合は、いずれか 1 人が一致すれば「=」に一致します フィールドが未設定のレコード は「=」条件には一致しません(「!=」条件には一致します) 参照値で「本人」を決める レコード権限の対象「フォームのユーザーフィールド」には、ユーザー選択フィールドのほかに、参照値 フィールドも選べます(候補には「(参照値)」と付いて出ます)。 たとえば明細アプリが社員番号のルックアップで社員マスタを参照し、社員マスタの「対応ユーザー」を参照値で持っていれば、 「その社員本人だけが自分の明細を見られる」を、明細に本人を書き写さずに設定できます。社員マスタの対応ユーザーを直すと、明細の「本人」も自動で変わります。
参照値で「本人」を決めるルールの形
ルール1 給与担当グループ = 閲覧・編集可 (前は自由)
ルール2 本人 (参照値) = 閲覧可
ルール3 全員(対象者なし・条件なし)= すべて不可 ◀ 必ず最後に
参照値のルールより後ろに置けるのは、閲覧・編集・削除がすべて不可のルールだけです。
使える条件と、設定の形 (満たさない設定は保存できず、理由が表示されます):
参照値の元をたどった先が「ユーザー選択」フィールドであること。 参照値がさらに別の参照値を参照していてもかまいませんが、行き着く先がユーザー選択でないもの(氏名の文字列など)・組織やグループを参照するもの・集計や計算のフィールドは選べません(候補に出ません)最後のルールを「対象者なし(全員)・条件なし・閲覧 / 編集 / 削除すべて不可」にすること。 レコード権限は、どのルールにも一致しない人を既定で許可します。この最後のルールが無いと、参照値が空のレコード(社員マスタに対応ユーザーが未設定など)が全員に見えてしまうためです。条件を付けたルールは、この最後のルールの代わりになりません参照値で対象を決めるルールより後ろに、許可を含むルールを置かないこと。 参照値が空のレコードや、参照元の変更がまだ届いていないレコードが、後ろの許可に当たって意図より広く見えるのを防ぐためです。許可のルール(管理者・担当部署など)は参照値のルールより前 に置きます。参照値のフィールドを 2 つ以上使うときは、1 つのルールの対象に並べます動き方 :
参照値が空のレコードは、本人のルールでは誰にも見えません (参照元に対応するレコードが無い・対応ユーザーが未設定)。前に置いたルールで許可した人(管理者・担当部署など)には見えるので、その人が参照元を直します参照元の変更は、少し遅れて届きます (ふだんは 1 分ほど。大きな取り込みの直後などは、数分かかることがあります)。届くまでは、変更前の人 が本人として扱われます(変更前の人に見え、変更後の人にはまだ見えません)本人が変わっても、レコードの更新日時・変更履歴は動きません。いつ変わったかは、参照元のアプリ(社員マスタなど)の変更履歴で確かめます 参照元のフィールド(社員マスタの「対応ユーザー」など)を書き換えられる人は、そのレコードの本人を変えられます 。 つまり、参照元の値を自分(や別の人)に書き換えるだけで、参照値の本人で守っているレコードを過去の分まで全部 見られる状態を作れます (本人で閲覧を許可しているレコードの側の変更履歴には残りません)。 参照元のアプリの編集の権限(アプリの権限・レコードの権限・フィールドの権限)は、守っているレコードを見てよい人に絞ってください公開ビュー はレコード権限を見ません。公開ビューの設定で選んだレコードとフィールドが、そのまま公開されます(参照値で本人を決めていても、公開ビューには効きません)参照元を変えるときの注意(アプリの管理者を含む全員に見えなくなる操作) :
次の操作をすると、参照値で本人を決めているアプリのレコードが、アプリの管理者・前のルールで許可した人を含む全員に見えなくなります (壊れた参照のまま、誰かに誤って見せないための安全側の動きです。レコードは消えていません)。
参照値の元になっているフィールド(参照先のアプリの「対応ユーザー」など)を削除する・フィールドの種類を変える 参照値がたどるルックアップの参照先を、別のアプリへ付け替える 参照先のアプリをゴミ箱に入れる 参照先のアプリのキーのフィールド(ルックアップが突き合わせるフィールド)を削除する 参照値がたどるルックアップのフィールドそのもの を削除する(参照値のフィールドを残していても同じです) フォームの設定で、参照値の元になっているフィールド・参照先のアプリのキーのフィールド・参照値がたどるルックアップのフィールドを削除して反映しようとすると、 反映の確認に「このフィールドを元にした参照値で、閲覧の権限を決めているアプリがあります」 という予告が出ます(影響するアプリの名前つき)。 参照の段数やアプリの数が多くて調べ切れなかったときは、「使われている可能性があります」という予告になります。どちらの予告でも、反映する前にそのアプリのレコード権限を見直してください(権限の設定は自動では変わりません)。 次の場合は、この予告が出ません :
フィールドの種類を変える 反映(API・AI(MCP)で種類を変えた下書きを反映する場合)。反映は通り、上と同じく全員に見えなくなります参照値をワークフローの「実行できるユーザー」だけ に使っていて、閲覧の権限には使っていない場合。元のフィールドを削除すると、その操作は誰も実行できなくなります (ワークフロー ) 直し方は、参照を元どおりたどれる状態に戻す (ゴミ箱から戻す・付け替えを戻す・削除したフィールドの代わりのユーザー選択フィールドを作って、参照値の参照元に設定し直す)か、権限の設定を直す (参照値の対象を外す・別のフィールドに替える)かのどちらかです。 参照先のアプリをゴミ箱から戻したときは、そのアプリを参照しているアプリのレコードの計算し直しが自動で始まり、終わると本人が元どおり入ります。
本人に使っている参照値フィールドの種類を変える・削除するとき :
フィールドの種類を参照値へ変えた直後は、レコードの計算し直しが届くまで、そのアプリのレコードは本人のルールでは誰にも当たりません (前のルールで許可した人には見えます)。計算し直しは自動で始まります(レコードの数が多いアプリほど時間がかかります) 本人に使っている参照値フィールドを削除すると、そのフィールドは権限の対象から外れます (その対象だけのルールは、ルールごと削除されます。本人のルールが消えるので、本人にはレコードが見えなくなります)。同じフィールドコードで作り直しても、権限の対象は戻りません (フォームの設定で「削除して同じコードで追加」を 1 回の反映で行った場合も同じです)。 権限の設定 → レコードで、対象を選び直して保存してください。選び直した後も、レコードの計算し直しが届くまでは本人のルールは誰にも当たりません(計算し直しは自動で始まります)ユーザー選択フィールドで本人を決めているアプリを、参照値に切り替える手順 :
フォームの設定で、新しい参照値フィールド を追加して反映します(例: 「本人(マスタ)」= 社員番号のルックアップをたどって、社員マスタの「対応ユーザー」を参照) 数分待ちます(既存のレコードの計算し直しが自動で走り、新しい参照値に値が入ります。待たずに次へ進んでも他の人に見えることはありませんが、計算し直しが届くまで本人にレコードが見えません) 権限の設定 → レコードで、最後のルールが「対象者なし・条件なし・すべて不可」になっていることを確かめ(無ければ追加)、本人のルールの対象を、ユーザー選択フィールドから新しい参照値フィールド(「(参照値)」と付いた候補)に替えて保存します 元のユーザー選択フィールドが不要なら削除します API・AI(MCP)でフィールドの種類そのものをユーザー選択から参照値へ変える場合は、先に 最後の「全員: すべて不可」のルールを追加して保存し、そのあとで 種類を変えてください。 あわせて、本人のルールより後ろに、許可を含むルールが無いことも確かめてください(在れば、本人のルールより前へ移してから種類を変えます)。 順番が逆だったり、後ろに許可のルールが残っていたりすると、設定の形を満たさないまま参照値になるため、権限の設定を直すまで、アプリの管理者を含む全員にレコードが見えなくなります。
フィールドアクセス権 フィールド単位で「新規追加」「編集」「閲覧」の 3 つの画面ごと にアクセス権を制御します。 機密情報を隠す用途だけでなく、 「ステータスは新規時には選ばせない」「契約番号は一度登録したら変更不可」 など 運用上の入力ガード用途にも使えます。
3 軸モデル: 画面ごとに「非表示 / 閲覧のみ / 編集可」 を選ぶ
新規追加フォームで、 この field を表示するか / 入力できるか
編集フォームで、 この field を表示するか / 変更できるか
詳細画面 / 一覧 / API レスポンス / 帳票で、 この field を表示するか
各画面ごとに独立して設定できます。 たとえば「新規追加では非表示、 編集では閲覧のみ、 詳細では編集可」 のような設定が可能です。
フィールドアクセス権の設定画面 (= 1 行に 3 つの dropdown)
フィールド 対象 新規追加 編集 閲覧 プリセット ステータス 全員 非表示
編集可
表示
フォームでは非表示 契約番号 全員 編集可
閲覧のみ
表示
新規時のみ入力 給与 人事部 編集可
編集可
表示
すべて編集可 給与 全員(既定) 非表示
非表示
非表示
完全非表示
プリセット (= 典型的な 5 パターン) よく使う組合せはプリセット として用意されています。 プリセットを選ぶと 3 つの dropdown が 自動で設定されます。 後から個別に dropdown を変更した場合は「カスタム」 表示になります。
プリセット 新規追加 編集 閲覧 用途 すべて編集可 (既定)編集可 編集可 表示 通常のフィールド。 制限を一切かけない 読み取り専用 閲覧のみ 閲覧のみ 表示 全画面で表示するが入力させない (= 集計値、 ワークフロー結果 等) フォームでは非表示 非表示 非表示 表示 新規追加・編集フォームでは非表示、 一覧・詳細・API では閲覧のみ(編集はアプリ管理者だけ) 。 一般メンバーにも詳細・編集で更新させたい内部フィールドは、 編集軸を「編集可」 にしたカスタム設定にする(下の活用例参照)。 なお閲覧軸は「表示」 のままなので、 このフィールドを他フィールドの参照表示 (フォーム設定の「高度な設定」)に指定すれば、 フォームに入力欄を出さないまま、 値だけをグレーの行で見せられる 完全非表示 非表示 非表示 非表示 すべての画面・API で見せない (= 自動セット系、 アクション/API 専用フィールド 等) 新規追加時のみ入力 (編集では変更不可) 編集可 閲覧のみ 表示 一度登録したら変更させたくない field (= 契約番号、 申込番号、 顧客 ID 等)
用途 全画面で表示するが入力させない (= 集計値、 ワークフロー結果 等)
用途 新規追加・編集フォームでは非表示、 一覧・詳細・API では閲覧のみ(編集はアプリ管理者だけ) 。 一般メンバーにも詳細・編集で更新させたい内部フィールドは、 編集軸を「編集可」 にしたカスタム設定にする(下の活用例参照)。 なお閲覧軸は「表示」 のままなので、 このフィールドを他フィールドの参照表示 (フォーム設定の「高度な設定」)に指定すれば、 フォームに入力欄を出さないまま、 値だけをグレーの行で見せられる
用途 すべての画面・API で見せない (= 自動セット系、 アクション/API 専用フィールド 等)
プリセット 新規追加時のみ入力 (編集では変更不可)
用途 一度登録したら変更させたくない field (= 契約番号、 申込番号、 顧客 ID 等)
典型ユースケース ユースケース 推奨プリセット 意図 選考・対応・進捗ステータス管理 フォームでは非表示 新規申請者には固定値 (= 「未選考」) で登録させ、 担当者だけが詳細画面で変更 内部メモ・評価コメント フォームでは非表示 申請者には見せず、 内部スタッフだけが詳細画面で記入・閲覧 担当者割当 フォームでは非表示 新規追加時には自動セットや後付け運用、 編集時のみ担当者を変更 外部システム連携 (= API 自動セット) 完全非表示 + 別途グループに「すべて編集可」 を許可 UI 上は見せないまま、 連携 API トークンや管理者だけが値を入れる ワークフロー制御 fields (= 承認状態 等) 完全非表示 (もしくはワークフロー管理者のみ「すべて編集可」) 人間が直接編集すると workflow 状態が壊れるため、 UI からは完全に隠す 契約番号・申込番号など一度入力したら不変な値 新規追加時のみ入力 新規登録時にのみ入力可、 編集画面では閲覧のみで誤変更を防ぐ
意図 新規申請者には固定値 (= 「未選考」) で登録させ、 担当者だけが詳細画面で変更
意図 申請者には見せず、 内部スタッフだけが詳細画面で記入・閲覧
意図 新規追加時には自動セットや後付け運用、 編集時のみ担当者を変更
ユースケース 外部システム連携 (= API 自動セット)
推奨プリセット 完全非表示 + 別途グループに「すべて編集可」 を許可
意図 UI 上は見せないまま、 連携 API トークンや管理者だけが値を入れる
ユースケース ワークフロー制御 fields (= 承認状態 等)
推奨プリセット 完全非表示 (もしくはワークフロー管理者のみ「すべて編集可」)
意図 人間が直接編集すると workflow 状態が壊れるため、 UI からは完全に隠す
ユースケース 契約番号・申込番号など一度入力したら不変な値
意図 新規登録時にのみ入力可、 編集画面では閲覧のみで誤変更を防ぐ
優先順位と動的対象 優先順位 : 同一フィールド内では固有の対象(ユーザー / 組織 / グループ / 動的対象)が「全員」より常に優先 されます。 固有の対象が複数該当する場合は上の行が優先 されます(行はドラッグで並び替え可能)。 どの固有ルールにも該当しないときに「全員」(既定・フォールバック)が適用されるため、「全員」 は各フィールドの末尾に固定されています。
フィールドアクセス権の対象には、ユーザー / 組織 / グループ / 全員 に加えて、 レコードごとに判定される動的な対象も指定できます:作成者 ・更新者 ・ログインユーザー ・ワークフローの現在の担当者 、 および フォーム上のユーザー / 組織 / グループ選択フィールドの値 (例: 「担当者」フィールドにログインユーザーが含まれる場合)。
ワークフローの現在の担当者 は、 そのレコードのワークフローで今のステータスの担当者になっている人にだけ一致します。 レコードに担当者がピン留め されている場合は、 そのステータスの担当者設定(指定ユーザー・誰でも等)に関わらず、ピン留めされた人だけ が一致します。 例えば「申請中ステータスは申請者本人だけが編集できる」「承認待ちステータスは承認者だけが編集できる」といった、 ステータスごとに編集可能な人を切り替える運用に使えます。 新規作成フォーム(レコードがまだ無い状態)では常に一致しません。 ワークフローが無効なアプリや、 担当者が「誰でも」のままピン留めもされていないステータスでも同様に誰にも一致しません。
閲覧が制限された項目(検索・絞り込み・集計での扱い) 次のいずれかに当たる項目は、その人にとっての「閲覧が制限された項目」 として扱われます。
フィールドアクセス権で、その人が一部または全部のレコードで 閲覧できない項目(動的な対象のルールで、レコードによって見えたり見えなかったりする項目を含みます) ワークフローのステータス毎のフィールド権限 で、いずれかのステータスの「閲覧」を外している項目(アプリの管理者にも適用されます ) 上の項目を使って計算する計算項目 (サブテーブルの合計なども含みます)。閲覧できない項目を計算に使っている計算項目は、そのレコードでは値も表示されません(計算結果から元の値が分からないようにするため) 閲覧が制限された項目は、レコードを 1 件ずつ確かめずに値を扱う操作には使えません 。件数や並び順から見えない値が推測されるのを防ぐための制限です。
絞り込み・並べ替え・グラフの分類軸と集計フィールド・CSV 書き出しの条件・メールの一斉配信の対象条件・CSV 取り込みの更新キー・一覧のスキャンアクションのキー項目には使えません キーワード検索と全体検索では、検索の対象から外れます (エラーにはなりません) 保存済みのビュー・グラフ・書き出しの条件にこれらの項目が含まれている場合、グループを使わない条件と並べ替えは、その条件を外して 表示・集計・書き出しします。その場合、一覧・グラフ・エクスポートの画面に「条件を適用していません」という注記と外した項目の名前が表示されます(件数はその条件を除いた結果です)。 条件グループや表の条件に含まれている場合は「絞り込み条件が正しくありません。条件を確認してください。」と表示され、その一覧やグラフを開けません。 グラフの分類軸・集計フィールドに使っている場合は「閲覧が制限された項目は、この操作に使えません」と表示されます。いずれも、条件・軸から該当の項目を外してください 項目がこの扱いになるかは見る人ごとに決まります。ステータス毎のフィールド権限で閲覧を外した項目は、アプリの管理者の一覧・グラフでも使えません 一方、一覧・詳細・CSV 書き出し・帳票に出す値 はレコードごとに判定します。一部のレコードでだけ見えない項目は、見えるレコードでは値が出て、見えないレコードでは空欄になります (列ごと出さないのは、すべてのレコードで見えないと分かる場合だけです)。
サーバー側強制 : フィールドアクセス権は UI だけでなくサーバー側 API / CSV インポート / 公開フォーム / 一括更新 / 帳票出力 のすべての経路で強制されます。 UI で隠している field が API 経由で送られても無視され、 閲覧不可の field は API レスポンスから自動で除去されます。
権限による表示の違い 画面ごとの見え方 (= フィールドアクセス権 3 軸モデル)
「ステータス」 を「フォームでは非表示」 プリセットで設定した例。 新規追加では完全に隠れ、 編集・詳細では表示・編集可能。
新規追加画面
氏名
山田 太郎
(ステータスは表示されません)
権限の評価ルール アプリ権限 をチェック — アプリへのアクセスが許可されているかレコード権限 をチェック — そのレコードに対する操作が許可されているかフィールドアクセス権 をチェック — そのフィールドが操作中の画面(新規追加 / 編集 / 閲覧)で表示・編集可能か1つの操作の判定フロー(例: あるフィールドを編集できる?)
アプリ権限: 編集できる?
Yes ↓ No → ✕ 不可
レコード権限: このレコードを編集できる?
Yes ↓ No → ✕ 不可
フィールドアクセス権 (= 編集軸): このフィールドを編集できる?
Yes ↓ No → ✕ 不可
○ 編集できる
3 つの権限はすべて満たす必要があります(AND) 。 アプリ権限で許可されていない操作は、 レコード権限・フィールドアクセス権で許可し直すことはできません (レコード/フィールドアクセス権はアプリ権限の範囲を狭める 用途で、 広げることはできません)。 例: アプリ権限で「編集」 を OFF にすると、 レコード権限で作成者に「編集」 を付与しても編集できません。 レコード権限は、どのルールにも一致しないと既定で許可 されます。 特定の人だけに制限したい場合は、 許可ルールに加えて「対象者を指定しない(=全員)」ルールで他を不可 にします(下の活用例を参照)。 レコード権限の優先順位 — ルールは上から順に評価され、最初に一致した1つのルールだけ が適用されます(first-match。 以降のルールは評価されません)。 順序は「上へ/下へ」 で変更できます。フィールドアクセス権の優先順位 — 同一フィールド内では固有の対象(ユーザー/組織/グループ/動的対象)が「全員」より常に優先 され、 固有の対象が複数該当する場合は上の行が優先されます(ドラッグで並び替え)。フィールドアクセス権の 3 軸はそれぞれ独立 : 新規追加軸 (createAccess)・編集軸 (editAccess)・閲覧軸 (viewAccess) は別々に判定 されます。 たとえば「閲覧軸 = 表示」 でも「編集軸 = 非表示」 なら、 編集画面でその field は見えません。アプリの管理者(権限行で管理者にされた人)にも、レコードのアクセス権・フィールドアクセス権がそのまま適用されます。 管理者だからといって暗黙に制限を外れることはありません。管理者にすべて見せたい・触らせたいときは、レコード権限・フィールドアクセス権の 対象に「アプリの管理者」 (上の「権限の対象」参照)を選び、明示的なルールを作ります。レコード権限・フィールドアクセス権に 規則を初めて追加すると、画面が先頭に「アプリの管理者: 全許可」 の行を自動で置きます(保存前であれば消せます)。この先頭の 行を外した状態、または管理者を含まない・許可しない先頭の行のまま保存しようとすると、「アプリの管理者にも見えなくなる可能性があります」 という確認が表示されます。また、ワークフローのステータス毎のフィールド権限で「閲覧」を外した項目(とそれを使う計算項目)は、 「アプリの管理者: 全許可」の行があっても、そのステータスのレコードでは管理者にも表示されず、検索・絞り込み・集計にはどのレコードについても使えません。 なお、システム管理者・オーナーが自動で持つ管理権限はアプリの設定 だけが対象で、レコードの データには関与しません(下の「注意事項」を参照)閲覧できないレコードは、存在しないレコードと同じ扱い です。レコードを指定した更新・削除や、CSV 取り込みでの既存レコードとの照合では「見つからない」として扱われます (API ではレコードが無いときと同じ 404 を返します)帳票・CSV エクスポート出力時にもフィールドアクセス権 (= 閲覧軸) が適用され、 閲覧軸が「非表示」 の field のデータは出力されません 一部または全部のレコードで閲覧できない項目は、絞り込み・並べ替え・集計・検索に使えません(上の「閲覧が制限された項目」 を参照) 設定したフィールドアクセス権が一般メンバーにどう見えるかは、フォーム設定の「プレビュー」 で 「視点」 を「すべてのユーザー」 に切り替えると、本番に適用する前に確認できます(非表示フィールドは消え、読み取り専用は ロックアイコンで表示)。
パッケージが最初から設定する権限 自分で作ったアプリの権限が「なし」から始まる のに対し、アプリストアのパッケージ には、権限が設定済みの状態で入るもの があります(「勤怠」「共通マスタ」)。導入直後から「他人の勤怠は見えない」状態で使い始められるようにするためです。
パッケージは役割 (「打刻する人」「申請を承認する人」「勤怠を管理する人」など)を宣言しており、導入時にそれぞれの担当者を指定します。指定しなければ宣言された既定が使われます。詳しくはアプリストアと導入済みパッケージ を参照してください 役割はグループ として作られ、アプリ権限・レコード権限の対象になります。担当者を入れ替えたいだけなら、グループのメンバーを変える のがいちばん簡単です(アプリを 1 つずつ開く必要はありません) パッケージが作った権限に特別な保護はありません 。ふつうのアプリと同じように、設定 → 権限から自由に変更・削除できます 役割のグループはパッケージをアンインストールしても残ります (他のアプリの権限にも使われている可能性があるため)。不要になったらグループ管理から削除してください 役割を宣言していないパッケージ・サンプルアプリ は、これまでどおり導入した人が管理者、レコードは全員が操作できる 状態で作られます。業務で使う前に、このページの内容に沿って絞り込んでください。
パッケージのレコード権限を編集するときの注意 レコード単位で絞っているアプリ(勤怠パッケージの日次勤怠・勤怠申請など)では、レコード権限が上から次の順に並びます。マスタ類のようにアプリ権限だけで足りるアプリには、レコード権限が 1 行も入りません。
全件を扱う役割 (勤怠を管理する人)= 許可自分に紐づく行だけの役割 (本人・その申請の承認者)= 許可最下段に対象者を指定しないルール = 不可 (シフト表だけは「閲覧のみ可」) 最下段が絞り込みの本体です。 レコード権限はどのルールにも一致しないと許可 されるため(前述の評価ルール)、この行を消すと上に並んだ許可ルールは何も制限しなくなり、全員に全件が見えます 。「許可ルールだけを並べても絞れない」のはパッケージが作った権限に限らず、レコード権限そのものの性質です。
行を足すときは最下段より上 に入れてください(下に置いても評価されません) 「見えるはずの人に見えない」ときは、その人が役割のグループに入っているか をまず確認します(アプリ権限で許可されていても、レコード権限の最下段で止まります) 逆に広げすぎた場合はエラーになりません 。権限を編集したら、対象外の利用者でログインして確認するか、フォーム設定の「プレビュー」で視点を切り替えて確かめてください 活用例 シナリオ 設定方法 全員が閲覧できるが、編集は営業部のみ アプリ権限で「全員=閲覧」「営業部=編集」を設定 自分が作成したレコードのみ編集・削除可能 アプリ権限で編集・削除を ON にし、レコード権限で「作成者」を許可+「全員(対象者なし)」を不可(作成者ルールを上に) 給与フィールドは人事部のみ閲覧可能 フィールドアクセス権で「給与」 を「人事部 = すべて編集可」「全員 = 完全非表示」 プリセットで設定 完了レコードは編集不可 ワークフローがあるアプリなら「(ステータス)」条件(前述)で編集を拒否。通常のドロップダウンフィールドで「ステータス」を管理している場合は、そのフィールド値の条件で同様に設定可能 作成者だけが緊急連絡先などの機微フィールドを閲覧・編集できる フィールドアクセス権で当該フィールドを「作成者 = すべて編集可」「全員 = 完全非表示」 で設定(動的対象の活用) 担当者(ユーザーフィールド)以外は備考を編集できない フィールドアクセス権で「備考」 を「フォームのユーザーフィールド(担当者) = すべて編集可」「全員 = 読み取り専用」 プリセットで設定(動的対象の活用) 選考ステータスは申請者には見せず、 担当者が詳細・編集画面で変更 フィールドアクセス権で「ステータス」 を 新規追加軸=非表示 / 編集軸=編集可 / 閲覧軸=表示 に設定(公開フォーム・新規追加では隠し、 詳細・編集では更新可)。 ※「フォームでは非表示」 プリセットは編集軸も「非表示」 なので、 一般メンバーの担当者には更新させられない(管理者のみ) 契約番号は申請時のみ入力、 編集画面では変更させない フィールドアクセス権で「契約番号」 を「新規追加時のみ入力 (編集では変更不可)」 プリセットで設定 ワークフロー制御 field を UI から完全に隠す フィールドアクセス権で「完全非表示」 プリセット (= 新規追加・編集・閲覧 すべて非表示) を設定。 値は workflow / API から自動セット
設定方法 アプリ権限で「全員=閲覧」「営業部=編集」を設定
設定方法 アプリ権限で編集・削除を ON にし、レコード権限で「作成者」を許可+「全員(対象者なし)」を不可(作成者ルールを上に)
設定方法 フィールドアクセス権で「給与」 を「人事部 = すべて編集可」「全員 = 完全非表示」 プリセットで設定
設定方法 ワークフローがあるアプリなら「(ステータス)」条件(前述)で編集を拒否。通常のドロップダウンフィールドで「ステータス」を管理している場合は、そのフィールド値の条件で同様に設定可能
シナリオ 作成者だけが緊急連絡先などの機微フィールドを閲覧・編集できる
設定方法 フィールドアクセス権で当該フィールドを「作成者 = すべて編集可」「全員 = 完全非表示」 で設定(動的対象の活用)
シナリオ 担当者(ユーザーフィールド)以外は備考を編集できない
設定方法 フィールドアクセス権で「備考」 を「フォームのユーザーフィールド(担当者) = すべて編集可」「全員 = 読み取り専用」 プリセットで設定(動的対象の活用)
シナリオ 選考ステータスは申請者には見せず、 担当者が詳細・編集画面で変更
設定方法 フィールドアクセス権で「ステータス」 を 新規追加軸=非表示 / 編集軸=編集可 / 閲覧軸=表示 に設定(公開フォーム・新規追加では隠し、 詳細・編集では更新可)。 ※「フォームでは非表示」 プリセットは編集軸も「非表示」 なので、 一般メンバーの担当者には更新させられない(管理者のみ)
シナリオ 契約番号は申請時のみ入力、 編集画面では変更させない
設定方法 フィールドアクセス権で「契約番号」 を「新規追加時のみ入力 (編集では変更不可)」 プリセットで設定
シナリオ ワークフロー制御 field を UI から完全に隠す
設定方法 フィールドアクセス権で「完全非表示」 プリセット (= 新規追加・編集・閲覧 すべて非表示) を設定。 値は workflow / API から自動セット
誰の権限で書き込むか レコードへの書き込みは 7 種類の鍵で守られています。アプリ権限、レコード権限、アプリの状態、期間ロック、 ワークフローの編集制限、項目権限、ステータス別の項目権限です。どの鍵が誰に効くかは次の 4 つの規則で決まります。
値を決めた人の権限で項目を書く。 フォームや API で入力した値、転記や複製で別のレコードから写す値は、操作した人の項目権限で判定します。アクションボタンの固定値・現在時刻・本人参照や、入力ルールの自動セットのように管理者が設定で固定した値は、その設定を保存した管理者が書けると決めた項目にだけ書けます (押した人の項目権限は見ません)。行に触れるかは常に操作した人で判定する。 アプリ権限・レコード権限・ワークフローの担当者制限は、ボタンや自動化でも借りられません。全員に効く鍵は管理者にもボタンにも効く。 期間ロック、ロック状態、ステータス別の項目権限は、アプリ管理者や作者の設定でも迂回できません。ワークフローの「担当者だけ編集できる」「削除を保護する」も同じくアプリ管理者を含め全員に効きます(暗黙のバイパスはありません)。越えたいときは、管理者のための管理の操作(強制的にステータスを変更する・担当者を付け替える)を使います。実行した人は常に記録される。 権限の主体が設定でも、作成者・更新者には操作した人が入ります。ワークフローの遷移は、ワークフローの担当設定 (担当者・追加で許可した人) が正本です。レコード権限は「閲覧できること」だけを要求し、 編集不可の行でもステータスは動かせます。API トークンは発行者の権限を借りますが、アプリ管理者には昇格しません。 アプリ管理者のための「強制的にステータスを変更する」「担当者を付け替える」などの管理の操作 は、これらとは別の判定 (設定の管理 + そのレコードをアクセス権で閲覧・編集できること)で行われます。詳しくはワークフロー のページを参照してください。
使い方: 顧客管理アプリの権限を設定する 「顧客管理」アプリで以下の要件を実現します:
営業部は閲覧・追加・編集が可能 サポート部は閲覧のみ 「年収」フィールドは営業マネージャーのみ閲覧可能 自分が担当していない顧客の「備考」は編集不可 1 アプリ権限を設定設定 → 権限 → 「アプリ権限」タブで、グループごとの基本権限を設定します。
対象 閲覧 追加 編集 削除 営業部 ✓ ✓ ✓ ✓ サポート部 ✓ — — — 全員 — — — —
「全員」はアクセスなしにして、必要なグループだけに明示的に付与します。
2 フィールドアクセス権を設定「権限」 タブ → 「フィールドアクセス権」 で、「年収」 フィールドのアクセスを制限します。 プリセットを使うと 3 つの dropdown が自動でセットされます。
フィールド 対象 プリセット 新規追加 編集 閲覧 年収 営業マネージャーグループ 読み取り専用 閲覧のみ 閲覧のみ 表示 年収 全員(既定) 完全非表示 非表示 非表示 非表示
営業部の一般メンバーにも「年収」 は表示されません (= 完全非表示)。 マネージャーグループのみ閲覧できます (= 読み取り専用)。
3 フィールドアクセス権で担当者フィールドを動的対象に指定「権限」 タブ → 「フィールドアクセス権」 で、「備考」 フィールドに動的対象のルールを追加します。
フィールド 対象 プリセット 新規追加 編集 閲覧 備考 フォームのユーザーフィールド(担当者) すべて編集可 編集可 編集可 表示 備考 全員(既定) 読み取り専用 閲覧のみ 閲覧のみ 表示
「フォームのユーザーフィールド(担当者)」 を対象に選ぶと、 レコードの「担当者」 フィールドに自分が含まれているときだけ編集が許可されます。 担当者でないユーザーは「全員」 ルールが適用されて閲覧のみになります。
4 動作の確認ユーザー 見えるもの できること 営業マネージャー 全フィールド(年収含む) 全レコード閲覧・編集・追加・削除 営業部一般 年収以外のフィールド 全レコード閲覧・編集(他人の備考は閲覧のみ) サポート部 年収以外のフィールド 閲覧のみ
できること 全レコード閲覧・編集(他人の備考は閲覧のみ)
ユースケース別 設定ガイド よくある業務アプリを例に、現場で求められる権限要件をどう設定するかを解説します。 3つの権限(アプリ/レコード/フィールド)はすべて満たす必要があり(AND) 、 レコード/フィールド権限はアプリ権限の範囲を狭める 用途で使います。
1 経費精算アプリ要件: 申請者は自分の申請だけ 閲覧・編集できる/承認済みになったら本人も編集不可 /経理は全件を閲覧(口座番号も)できる/口座番号は本人と経理以外には見せない 。
レコード権限(上から順に評価)
ルール 対象 条件 閲覧 編集 削除 1(上) 作成者 ステータス = 承認済み ○ × × 2 作成者 なし ○ ○ ○ 3 経理グループ なし ○ × × 4(下) 全員(対象者なし) なし × × ×
フィールドアクセス権
フィールド 対象 プリセット 新規追加 編集 閲覧 口座番号 作成者 読み取り専用 閲覧のみ 閲覧のみ 表示 口座番号 経理グループ すべて編集可 編集可 編集可 表示 口座番号 全員(既定) 完全非表示 非表示 非表示 非表示
「承認済みは編集不可」 は、作成者+条件(ステータス=承認済み)のルールを作成者ルールより上 に置きます(最初に一致したルールが適用=first-match)。 承認前は自分の申請を編集でき、 承認後は閲覧のみになります 口座番号は本人(作成者)と経理だけが閲覧でき、 他のメンバーには非表示 (= 完全非表示)。 経理だけが修正できます (= すべて編集可)。 本人は読み取り専用で誤変更を防ぎます 2 顧客・案件管理アプリ(営業)要件: 営業担当は自分が担当する顧客だけ 閲覧・編集できる/ 営業マネージャーは全顧客を閲覧・編集できる/与信限度額は管理職だけ が見られる。
レコード権限(上から順に評価)
ルール 対象 閲覧 編集 削除 1(上) フォームのユーザーフィールド(営業担当) ○ ○ × 2 営業マネージャーグループ ○ ○ ○ 3(下) 全員(対象者なし) × × ×
フィールドアクセス権
フィールド 対象 プリセット 新規追加 編集 閲覧 与信限度額 営業マネージャーグループ すべて編集可 編集可 編集可 表示 与信限度額 全員(既定) 完全非表示 非表示 非表示 非表示
「営業担当」 はフォームのユーザーフィールドの値で動的に判定 されるため、 レコードの「営業担当」 が自分のときだけ閲覧・編集できます マネージャーは全件、 それ以外(全員ルール)は閲覧不可。 与信限度額は管理職以外には完全非表示です 3 社員名簿・人事台帳アプリ要件: 社員レコードの登録・削除・編集は人事だけ /一般社員は基本情報(氏名・部署など)は閲覧できる/給与・賞与は人事だけ が閲覧・編集できる。
アプリ権限
対象 閲覧 追加 編集 削除 管理 全員 ○ × × × × 人事グループ ○ ○ ○ ○ ○
フィールドアクセス権
フィールド 対象 プリセット 新規追加 編集 閲覧 給与 人事グループ すべて編集可 編集可 編集可 表示 給与 全員(既定) 完全非表示 非表示 非表示 非表示 賞与 人事グループ すべて編集可 編集可 編集可 表示 賞与 全員(既定) 完全非表示 非表示 非表示 非表示
アプリ権限で全員=閲覧のみ・追加/編集/削除×にすると、 名簿は全員が見られますが、 登録・編集・削除は人事だけになります(「管理」 と「追加」 は独立フラグなので、 人事の行では必要なものすべてにチェックを入れます) 給与・賞与はフィールドアクセス権 (= 完全非表示) で人事以外に非表示。 検索・集計の対象からも除外されます 4 問い合わせ・サポート管理アプリ要件: 担当者は自分が担当する問い合わせを編集 できる/他のメンバーは閲覧のみ (対応状況は見えるが触れない)/社内対応メモはサポートチームだけ に見せる。
レコード権限(上から順に評価)
ルール 対象 閲覧 編集 削除 1(上) フォームのユーザーフィールド(担当者) ○ ○ × 2(下) 全員(対象者なし) ○ × ×
フィールドアクセス権
フィールド 対象 プリセット 新規追加 編集 閲覧 社内対応メモ サポートグループ フォームでは非表示 非表示 非表示 表示 社内対応メモ 全員(既定) 完全非表示 非表示 非表示 非表示
担当者は自分の案件を編集でき、 それ以外のメンバーは全員ルールで閲覧のみになります(対応状況は共有しつつ、 編集は担当者に限定) 社内対応メモはサポートグループだけが詳細画面で参照・記入でき、 それ以外のメンバーには完全非表示です (= 一覧・API レスポンス・帳票出力からも除去) サポートグループでも新規追加フォームには出さず (= 「フォームでは非表示」 プリセット)、 詳細画面で対応中に追記する運用にします 5 部署単位でデータを分ける(組織軸)要件: レコードの「管轄部署」が自分の所属部署と一致するレコードだけ 閲覧・編集できる/ 上位部署への権限付与を下位部署にも継承 したい。
レコード権限(上から順に評価)
ルール 対象 閲覧 編集 削除 1(上) フォームの組織フィールド(管轄部署) ○ ○ × 2(下) 全員(対象者なし) × × ×
階層組織への付与(下位組織に継承)
部署(例: 営業本部)を対象に権限を付与し、その行の「下位組織に継承」 をオンにすると、 配下の支社・課に所属するメンバーにも同じ権限が適用されます。 このチェックはアプリ権限 とレコード権限の組織対象(組織・フォームの組織フィールド) の両方にあり、 既定はオフ(=その組織に直接所属するメンバーのみ)です。
「フォームの組織フィールド(管轄部署)」は、レコードの管轄部署に自分の所属部署が含まれるとき に一致します(担当者個人ではなく部署単位でデータを分離できます) レコード権限の組織対象(組織・組織フィールド)は、既定では「直接の所属部署」で判定します。上位の部署を指定して配下にも効かせたい場合は、その対象の「下位組織に継承」をオンにします フィールドアクセス権の組織フィールド一致は従来どおり「直接の所属部署」のみで判定します(継承オプションはありません) 6 エクスポート(持ち出し)を管理者だけに許可する要件: 一般メンバーは閲覧・編集できるが、CSV エクスポート(データの持ち出し)とインポートは管理者だけ に限定したい(情報漏洩・コンプライアンス対策)。
アプリ権限
対象 閲覧 追加 編集 削除 インポート エクスポート 管理 全員 ○ ○ ○ × × × × 管理者グループ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
インポート/エクスポートはアプリ権限の独立したフラグ です。閲覧・編集は許可したまま、エクスポートだけを管理者に限定できます エクスポートは閲覧 が前提、インポートは追加または編集 が前提です(前提の権限が無いと、その操作は許可できません) エクスポートの権限が無い人には、一覧の「エクスポート」・グラフの CSV / Excel・ピボットの CSV・ガントの PDF / PNG のボタンは表示されません(ピボットの「コピー」は画面に見えている値をクリップボードへ写すだけなので残ります) 注意事項 デフォルトではアプリへのアクセス権はなし です。 明示的に権限を付与してください ただしアプリストアのパッケージ から導入したアプリは、パッケージが宣言した役割に応じた権限が最初から入っています (前述の「パッケージが最初から設定する権限」) アプリの作成者は、作成時に自動付与される管理者権限を持ちます(この権限は他の管理者によって剥奪・別メンバーへの移譲が可能です) システム管理者・オーナーはすべてのアプリの設定を変更できます (フォーム・権限・ワークフロー等。作成者やアプリ管理者が退職・異動した場合の引き継ぎのため)。 ただしレコードの閲覧・追加・編集・削除は、そのアプリに設定されたアクセス権に従います (設定を管理できることと、レコードを見られることは別です。詳しくはアプリ管理(棚卸し) を参照してください)権限設定の変更はアプリ管理者、またはシステム管理者・オーナーが実行できます 「管理」を持つ行をすべて外す保存 (最後のアプリ管理者を外す保存)では、 「アプリの管理者がいなくなります」という確認が出ます。了承すると保存され、そのアプリはシステム管理者・オーナーだけが管理できるようになります。 もともとアプリ管理者の行が無いアプリ(パッケージから導入したアプリなど)は、確認なしでそのまま保存できます。 AI(MCP)からは最後のアプリ管理者を外す変更はできません(画面で確認のうえ保存してください) アプリ管理者が自分自身の「管理」を外す保存 (ほかにアプリ管理者が残る場合)では、 「あなた自身がこのアプリを管理できなくなります」という確認が出ます。了承すると保存され、アプリのレコード一覧へ移ります。 以後は自分では元に戻せないため、ほかのアプリ管理者かシステム管理者・オーナーに依頼してください。 行の優先順位を当てはめた結果として自分の「管理」が残る場合(自分が属するグループや組織の行で管理できるなど)と、 システム管理者・オーナーの場合は、確認は出ません グループ・組織を削除すると、そのグループ・組織だけを対象にしていたレコード権限のルールは、一緒に削除されます (対象が無くなったルールを残すと「全員」が対象のルールに変わってしまうためです)。ほかの対象が残るルールは、そのグループ・組織が対象から外れるだけで残ります。 削除されたルールは、アプリの設定変更履歴に記録されます。同じ名前のグループ・組織を作り直しても、ルールは戻りませんフィールドアクセス権はUI と API の両方で強制 されます。 UI で隠している field を API 経由で送っても無視され、 閲覧軸が「非表示」 の field は API レスポンス・CSV エクスポート・帳票出力すべてから自動で除去されます 関連設定 フォームのレイアウト — 設定 → フォーム。 フィールドの並び順や見出しを変更したい場合 (= 単なる並び替えはフォームレイアウトで、 アクセス制御はフィールドアクセス権で行います)レコード権限 — 設定 → 権限 → レコード。 「自分の担当レコードだけ閲覧」 などレコード単位の絞り込みアプリ権限 — 設定 → 権限 → アプリ。 アプリ全体の閲覧 / 追加 / 編集 / 削除 / インポート / エクスポート / 管理 のベース許可