問い合わせ後のフォローなど、決まった順序とタイミングで複数のメールを送る作業を、手で送らずに自動化したいときに使います。相手の反応によって次のメールを変えることもできます。
レコードの追加・編集・ステータス変更などをきっかけに、複数のメールを決まった順序・タイミングで自動送信する仕組みです。 受信者の反応(開封・クリック・フィールド値)で配信経路を分岐させることもできます。
「アプリ設定 → シナリオメール」から作成・管理します。シナリオで送信するメール本文は事前に「メールテンプレート」で作成しておく必要があります。

シナリオを開始する「きっかけ」です。シナリオごとに 1 つ選びます。
| トリガー | 説明 |
|---|---|
| レコード追加時 | レコードが新規作成されたタイミングで、条件に一致するレコードをシナリオに登録します |
| レコード編集時 | レコードが編集されるたびにトリガー判定。編集条件のフィルタで対象を絞り込めます |
| ステータス変更時 | ワークフローのステータスが指定した遷移をしたときに開始。遷移元・遷移先を指定可能(どちらも省略可) |
| 手動 | REST API (POST /api/apps/{appId}/email-sequences/{sequenceId}/enrollments) で明示的に登録します。キャンペーン配信などに使用。画面から登録する操作はありません |
| Webhook | 有効化時に発行される URL に外部システムから POST することで登録します。CRM や外部の自動化サービスとの連携に |
POST /api/apps/{appId}/email-sequences/{sequenceId}/enrollments) で明示的に登録します。キャンペーン配信などに使用。画面から登録する操作はありませんトリガー条件: フィールド値のフィルタ(AND/OR 切替可)は、REST API でシナリオを作成・更新するときに指定できます (設定画面には入力欄がありません。画面で保存しても、API で付けた条件は残ります)。 条件は自動の登録 (レコード追加時・編集時・ステータス変更時) と Webhook に効き、満たすレコードだけが登録されます。手動トリガーの登録では評価しないので、API に渡すレコードを先に絞ってください。 画面だけで送る相手を絞るときは、最初のステップを条件分岐「フィールド値が一致するか」にします (条件に合わないレコードも受信者としては登録され、メールを送らずに終わります)。
再登録の可否: 既に同じシナリオに登録されているレコードは、原則として 2 回目の登録を受け付けません。 完了・停止後に再登録したい場合は「同じレコードの再登録を許可する」を ON にしてください。
シナリオの本体です。上から順に実行されます(分岐ステップのみジャンプ可)。1 シナリオに最大 50 ステップ。
| 種別 | 挙動 |
|---|---|
| メール送信 | 指定したテンプレートを現在のレコードに対して送信します。送信結果は通常の送信ログに記録されます |
| 条件分岐 | 条件を評価し、一致時と不一致時で次のステップを分けます。メールは送信しません |
各ステップが「いつ」動くかを指定します。
| タイミング | 説明 |
|---|---|
| 前ステップから指定時間後 | 前のステップが完了してから N 分 / 時 / 日後に実行 |
| 日付の項目より後 | レコードの日付・日時の項目を基準に、その後に実行。イベントの翌日のお礼など。基準の値が空なら、ステップに入った時点から数えます |
| 日付の項目より前 | レコードの日付・日時の項目を基準に、その前に実行。イベントの前日のリマインドなど。送る時刻をステップに入った時点で既に過ぎていれば (前日を過ぎてから申し込んだ人など)、そのメールは送らずに次のステップへ進みます (配信ログに「スキップ」で残ります)。基準の値が空のときも送らずに進みます |
| レコード編集を待つ | レコードが編集されるまで待機。編集が発生するとこのステップが動きます |
| ステータス変更を待つ | 指定したステータス遷移を待機。遷移元・遷移先を指定可能(どちらも省略可) |
| 前メールの開封を待つ | 直前の送信ステップで送ったメールが開封されるまで待機。タイムアウト時間も設定でき、期限内に開封されなければ不一致として扱われます |
| 前メールのクリックを待つ | 同上。メール本文のリンククリックが基準(配信停止のリンクのクリックは含めません) |
日付の項目を基準にするステップは、「基準の日付の項目」でアプリの日付・日時の項目を選びます (年だけ・年月だけを入れる日付の項目は選べません)。 前か後かは実行タイミングで選び、ステップの下に決まった送る時刻が文で出ます (例: 「セミナー日の 1 日前の 9:00 に送ります」)。
| 基準の項目 | 指定するもの | 例 |
|---|---|---|
| 日付 | 日数と送る時刻 (既定 9:00、「基本設定」のタイムゾーン)。日数は暦の上で数えるので、夏時間の切り替えをまたいでも時刻はずれません (切り替えの日に存在しない時刻は時計が進む幅だけ後ろへずらし、2 回ある時刻は早いほうにします)。0 日なら当日 | イベント日の 1 日前の 13:00 / 当日の 8:00 / 1 日後の 9:00 |
| 日時 | 入力された日時から、N 分 / 時間 / 日。「1 日」は 24 時間です | 開始日時の 2 時間前 / 30 分後 |
送る時刻は、そのステップに入った時点で決まります。待っている間にレコードの日付が変わると、送る直前に読み直して、 後ろへ延びていれば新しい時刻まで待ち直します。「前」のメールは、前倒しで新しい時刻を過ぎていれば送らずに次へ進みます (遅れた「前日のご案内」を送らない。配信ログに「スキップ」で残ります)。レコードの詳細の画面・1 件ずつ更新する API で日付を保存したときは、その場で新しい時刻に予定を決め直します (一括の変更・CSV の取り込みでは、送る直前の読み直しだけが効きます)。 保存・有効化のときに、基準の項目がアプリにあるか (日付・日時の項目か)、日付の項目なら日数で指定しているかを確かめます。項目を消した後は有効化できません。
分岐条件を評価し、結果に応じて次のステップを切り替えます。
| 分岐条件 | 判定内容 |
|---|---|
| 前メールを開封したか | 直前の送信ステップの開封日時が記録されていれば「一致」 |
| 前メールをクリックしたか | 同上、クリック日時が記録されていれば「一致」(配信停止のリンクのクリックは記録しません) |
| フィールド値が一致するか | レコードのフィールド値と指定値を演算子(=, ≠, 含む, > など)で比較 |
| 指定ステータスか | ワークフローの現在ステータスが指定 ID と一致するか |
| 指定作業者か | ワークフローの現在の作業者が指定 ID と一致するか |
「条件一致時の次ステップ」「条件不一致時の次ステップ」で次に進むステップ番号を指定します。 空欄なら「一致時: 次のステップにフォールスルー」「不一致時: シナリオ終了」が既定です。
シナリオを 有効化 すると、そのシナリオ専用の Webhook URL が自動発行されます。 設定画面の「設定」タブに URL と呼び出しサンプルが表示されます。
呼び出し例:
POST リクエスト
POST /api/public/email-sequences/webhook/{secret}
Content-Type: application/json
{ "recordId": "<登録対象レコードの ID>" }recordId は当該シナリオが属するアプリのレコードのみ受け付けます。異なるアプリのレコード ID を渡すと 404 を返しますシナリオの「設定」タブにある 送信時間帯 セクションで、 メール送信ステップの実行可能な時間帯を指定できます。時間帯外のステップは次の開始時刻まで自動で繰り延べられます。
UTC+9)が表示されるので直感的に選べます。 お使いのデバイスのタイムゾーンは 📍 マークで一番上に表示されます手動トリガーのシナリオでは、「設定」タブで 手動実行の権限 を制限できます。
シナリオのメールは、差し込む値を送信者が閲覧できるかを確かめてから送ります。 手動トリガーで登録した受信者は登録した人、トリガーで自動登録された受信者はシナリオの送信者(シナリオを最後に保存・有効化した人)が送信者です。 加えて、各ステップのテンプレートの送信者(テンプレートを最後に保存した人)の閲覧権でも判定します。
シナリオは 下書き → 有効 → アーカイブ の 3 つの状態を遷移します。 受信中の配信結果が途中で変わらないよう、有効化後のシナリオとステップは編集できません。
| 状態 | できること |
|---|---|
| 下書き | ステップ・設定を自由に編集。まだ自動登録も自動送信も発生しない |
| 有効 | トリガーに合致したレコードが自動で登録され、ステップが順に実行される。編集不可 |
| アーカイブ | 新規の登録は停止。進行中の受信者も一時停止し、再有効化すると続きから再開する。削除可能 |
有効化済みのシナリオを修正したい場合は、「複製」ボタンから新しい下書きを作成してから編集し、 新版を有効化した後に旧版をアーカイブする運用を推奨します。旧版に入っていた受信者は新版へは移らず、旧版のアーカイブで止まります。 入れ替えは、受信者が入る前 (受付の開始前など) に行うのが安全です。
アーカイブ済みシナリオは「再有効化」で戻せます。再有効化時はテンプレートが公開状態か・参照が切れていないかを自動検証します。
システム管理者がメールサーバーを設定し、「テスト送信」で接続確認を済ませていないと、有効化・再有効化はできません (シナリオの画面に「メールサーバーの接続確認が済んでいないため、メールは送られません。」と出ます)。
編集画面の「受信者」タブで、現在進行中・完了・停止した登録をレコード単位で確認できます。
| 状態 | 意味 |
|---|---|
| 進行中 | シナリオを実行中。現在のステップ番号と次回実行時刻が表示される |
| 完了 | 最後のステップまで到達し、正常終了 |
| 停止 | 手動停止・配信停止・レコード削除などにより途中で停止 |
| エラー | 試行回数上限に達したまま進行できなくなった状態。エラー内容が記録される |
進行中の登録は、行の削除アイコンから個別に停止できます。停止された登録は再送されず、再登録も条件に従います。
受信者タブに表示する最後のメールの件名とレコードは、配信ログと同じく見る人の閲覧権で判定し、閲覧できない値は「(非表示)」と表示されます。
lastError に email_bounced:hard / email_bounced:complaint / circuit_breaker:... のように理由が記録されます。停止理由のトレースに使えます対象レコードが削除された場合、そのレコードに紐づく進行中のシナリオ登録はすべて自動停止されます(履歴は残ります)。
| 操作 | 効果 |
|---|---|
| 複製 | 同じ設定の下書きシナリオを新規作成。名前の末尾に「(複製)」が付く |
| アーカイブ | 新規の登録を止める。進行中の受信者も一時停止する (再有効化で再開) |
| 再有効化 | アーカイブを有効に戻す。テンプレートが下書きに戻っている場合は失敗する |
| 削除 | 下書きまたはアーカイブのシナリオのみ削除可能。有効シナリオは先にアーカイブが必要 |
エラー 状態の登録が多い場合は、対象テンプレートの公開状態・宛先フィールド・配信カテゴリを確認してください