アプリ定数

残業の上限のようなしきい値に名前を付けて 1 か所に登録し、計算の式から名前で呼び出せます。値を変えるのも 1 か所だけで、その定数を使うすべての計算に新しい値が効きます。

アプリ設定に名前つきの数値(例: 「残業の上限 = 2700 分」)を登録しておき、計算フィールドの数式からCONST("コード")で参照できる機能です。同じ数値を複数の数式にコピーする代わりに定数を参照しておけば、値を 1 か所変えるだけで、参照しているすべての数式が新しい値で計算されます。

しきい値(残業の上限・予算の超過ライン・在庫の発注点など)の管理に向いています。判定ロジックを計算フィールドに集約し、通知条件や条件付き書式はその計算フィールドの値を見るようにすると、しきい値の変更が通知・行の色・一覧の表示すべてに一括で効きます。

設定方法

  • アプリ設定の「アプリ定数」タブで、コード・名前・値(数値)・説明を登録します(アプリ管理者のみ、1 アプリ最大 50 個)
  • 数式では CONST("コード") と書いて参照します。コードは文字列をそのまま書きます(フィールドの値や式で組み立てることはできません)
  • 存在しないコードを参照する数式は保存できません。また、数式から参照されている定数は削除・コード変更できません(参照元のフィールド名がエラーに表示されます)

変更の反映タイミング

対象
画面の表示・条件付き書式・CSV / Excel 出力
反映
すぐに反映(表示のたびに再計算されます)
対象
通知の判定
反映
次にレコードが作成・更新されたときから新しい値で判定
対象
保存済みレコードの絞り込み・並び替えに使われる値
反映
変えた定数を参照する計算フィールドがあれば、保存の後にアプリの全レコードを自動で計算し直します(裏で順に進むので、レコードが多いと反映まで時間がかかります)
対象
公開ビューに表示される計算値
反映
保存値を表示するため、上の計算し直しが済んだレコードから新しい値になります

勤怠パッケージでの利用例

勤怠パッケージの「36協定 月次」アプリには、協定で決めた月の上限(agreement_monthly_limit、既定 2700 分 = 45 時間)と記録の初めの月(tracking_start_index、年 × 12 + 月の番号。既定 0 = 未設定)が定数として登録されています。判定の計算フィールド(月の上限・単月 100 時間・複数月平均 80 時間)がこれらを参照し、一覧のビューの絞り込みと行の色・通知は判定の値を見ます。

  • 定数の値が法の上限の外(月の上限が 0〜2700 の整数でないなど)のときは、設定の誤りとしてその値を使う判定が「要確認」になります(法の上限に丸めては判定しません)。単月 100 時間・複数月平均 80 時間は法の値で、定数にはなっていません。協定の年度の値(起算日の月・年の上限・特別条項)も同じアプリの定数で、「36協定 年度」アプリの判定が使います
  • 記録の初めの月が 0 の間は、どの判定も「設定待ち」で通知も出ません。日次の記録が月の初めから揃っている最初の月を設定してください(例: 2026 年 12 月 = 24324)
  • 「36協定 月次」の判定では、定数を変えて計算し直されても通知が出ません(通知はレコードが作成・更新されたときに判定するため)。上限を下げた・記録の初めの月を設定した直後は、一覧のビュー「超過あり」で既に超えている月を確かめてください
  • 「36協定 年度」の判定は、定数を変えた後の年度集計が年度の行を書き直したときに判定し直されます。判定が変わった年度のうち、最近の年度(年度の終わりが直近 6 か月にかかる年度)だけに通知が出ます。それより前の年度は「36協定 年度」のビュー「超過あり」で確かめてください