複合

複数のフィールドを1つの枠にまとめて、区切り文字で結合した値として表示するフィールドです。氏名(姓+名)・数値+単位など、複数のパーツを1つの値として見せたい場合に使用します。「開始〜終了」のような期間・範囲を1つの値として扱いたい場合は、複合ではなく範囲型フィールドを使用してください(開始≦終了の検証を型として内蔵しています)。

複合フィールドは表示専用です。値そのものは複合フィールドではなく、枠内に含めた各メンバー(実在する通常のフィールド)に保存されます。 メンバーは通常のフィールドなので、個別の列表示・検索・ソート・CSV 連携・集計がそのまま使えます(複合の列自体は結合表示用で、集計の対象にはなりません。並び替えは先頭メンバーの値で行われます — 後述)。

表示イメージ

入力フォームでの表示

氏名

山田

太郎

一覧表示: 山田 太郎

「姓」「名」のように同じ行番号を持つメンバーは横に並べて結合表示され、行番号が異なるメンバーは縦に積まれます。 「氏名」の一覧表示(山田 太郎)は、姓フィールドと名フィールドの値を区切り文字(スペース)でつないだものです。

結合表示に使われる値は、保存されている生の値をそのまま並べたものではなく、各メンバーの表示形式で整形したものです。 たとえばユーザー選択メンバーは選択したユーザーの表示名、日付・日時メンバーは通常の一覧と同じ書式(例: 2024/09/30)、数値メンバーは桁区切りや単位の設定を反映した文字列になります。 この整形は一覧・詳細・CSV/Excel エクスポート・帳票・確認画面など、結合表示を使うすべての画面で共通です。

設定項目

プロパティパネル

ラベル *

フィールドコード

区切り文字

メンバーフィールド

姓(テキスト, 行0)
名(テキスト, 行0)
設定項目
ラベル
説明
画面に表示されるフィールド名
設定項目
フィールドコード
説明
API・ルックアップ・帳票で使用する識別子
設定項目
区切り文字
説明
メンバー間に挿入する文字(-、〜、スペース 等)。全メンバー間に共通で表示されます
設定項目
メンバーフィールド
説明
枠内にまとめる実フィールドの一覧(行・接頭辞・接尾辞つき)
設定項目
空欄にする条件
説明
条件を満たすとき複合フィールド全体を空欄表示にします。「なし」(既定)は入力済みの項目だけを連結(住所の部分入力など)。「いずれかのメンバーが空のとき」「指定したメンバーが空のとき」を選ぶと、例えば単価・数量が未入力の行で計算結果の「=0」だけが残ることを防げます

メンバーとして追加できる型

設定パネルの「項目を追加」から新規作成できるのはテキスト・数値・ドロップダウン・日付・時刻・日時・計算の7種類です。 それ以外の型(添付ファイル・ユーザー選択・ルックアップ等)も、既存のフィールドをキャンバス上でドラッグして枠内に入れればメンバーにできます (テーブル・グループ・複合・レイアウト要素・関連レコード一覧はメンバーにできません)。

テキスト
用途例
姓・名・番地など短い文字
数値
用途例
数字の分割入力
日付 / 日時 / 時刻
用途例
予約日と確認期限など、意味の異なる日付パーツの併記
ドロップダウン
用途例
選択肢から選ぶパーツ
計算
用途例
他のフィールドの値を使った自動計算(同じフィールドコードの参照ルールに従います)

メンバーの操作(ドラッグ&ドロップ)

複合フィールドはグループフィールドと同様、キャンバス上で直接ドラッグして中身を編集できます。

  • 行内の配置・並べ替え — 複合の枠内でメンバーをドラッグすると、同じ行に並べたり、行の順序を変えたりできます。設定パネルの「行」欄を直接編集して移動することも可能です
  • 既存フィールドを複合に入れる — フォーム上の他のフィールドを複合の枠内にドラッグすると、そのままメンバーとして追加されます(フィールドとデータはそのまま引き継がれます)
  • 複合から外す — メンバーを枠の外にドラッグする、または設定パネルの✕ボタン(「複合から外す」)を押すと、通常のフィールドとして単独表示に戻ります。フィールドとデータは残ります
  • 複合ごと移動・削除 — 複合フィールドのラベル行をドラッグすると、中のメンバーごと1つのフィールドとして移動します

コンテナロック(誤操作防止)

通常時(ホバーでロックボタン表示)
ロック中(枠のどこを掴んでも複合ごと1フィールドとして移動)

複合フィールドのラベル行にマウスを乗せると鍵アイコンが表示されます。ロックすると、枠内へのドラッグ&ドロップ・メンバーの選択・設定パネルでのメンバー編集ができなくなり、複合全体が1つのフィールドとして扱われます。 メンバー構成を固めた後に誤って中身を崩してしまうのを防ぎたい場合に使用します。ロック中でも解除すればいつでも編集を再開できます。

メンバー同士の相互検証

「予算 ≦ 上限」のようにメンバー同士を比較して矛盾した入力を防ぎたい場合は、複合フィールド自体の設定ではなく、 アプリの「入力ルール」にあるカスタムバリデーションで設定します。 条件の比較値に「別のフィールド」を指定でき、メンバーは通常のフィールドなので他のフィールドと同じように条件に指定できます。 なお「開始 ≦ 終了」の検証だけが目的なら、複合 + カスタムバリデーションの組み合わせではなく範囲型フィールドを使う方が簡単です(検証が型に内蔵されているため設定不要)。

一覧・検索・エクスポートでの結合列

複合フィールド自体(メンバーを結合した1列)は表示専用の集約列です。一覧表示とエクスポートでは既定でこの結合列を出さず、メンバー列を基本にしています。

  • レコード一覧・スプレッドシート — 列設定をしていないビューでは、複合フィールドのメンバー列のみが表示されます。結合列(複合フィールドそのものの列)は、ビュー設定の列選択で明示的に追加したときだけ表示されます
  • 並び替え(ソート) — 結合列の見出しをクリックすると、レコードを並び替えられます。基準になるのは、プロパティパネルの「メンバーフィールド」欄で一番上に表示されているメンバーの値です(マルチソートで結合列を指定した場合も同様)
  • 検索 — 「山田 太郎」のように複数メンバーをまたいだ結合後の文字列でも、一覧・詳細のキーワード検索でヒットします。メンバーを個別に検索する場合と同じ検索欄からそのまま利用できます
  • CSV / Excel エクスポート — エクスポートの列選択で複合フィールドをチェックすると、結合列を1列にまとめて出力できます(既定はオフ)。結合列は再インポート時には読み飛ばされ、値は姓・名などの各メンバー列から取り込まれます

公開フォームでの表示

ログイン不要で外部に公開するフォーム(公開フォーム)でも、社内の入力フォームと同じ枠内表示(メンバーの横並び・行配置・区切り文字・接頭辞接尾辞)で複合フィールドが表示されます。 回答内容の確認画面では、メンバーごとの個別項目ではなく、複合の結合値(例:「氏名: 山田 太郎」)としてまとめて表示されます。

  • 公開フォームの公開フィールド選択画面では、複合フィールド自体は選択肢に出ません(複合は値を持たないため、チェックしても送信データには反映されません)。表示したいメンバーを個別にチェックしてください
  • チェックしたメンバーが複合に属している場合、その複合の枠は自動的にフォームへ表示されます(複合自体を選ぶ必要はありません)
  • 枠内・確認画面に表れるのは公開対象として選択したメンバーのみです。非公開のメンバーは値が入力されていても表示されません

よくある使用例

用途
氏名 / フリガナ氏名
メンバー構成
姓(テキスト)+ 名(テキスト)
区切り文字
スペース
用途
数値 + 単位
メンバー構成
数値 + ドロップダウン(kg / g / cm / m など)
区切り文字
スペース
用途
金額 + 通貨
メンバー構成
数値 + ドロップダウン(JPY / USD / EUR など)
区切り文字
スペース
用途
バージョン番号
メンバー構成
メジャー + マイナー + パッチ(すべて数値)
区切り文字
.
用途
緯度経度
メンバー構成
緯度(数値)+ 経度(数値)
区切り文字
,

ヒント

  • 氏名を「姓 + 名」の複合フィールドにすると、姓だけでの検索・ソート・CSV 連携が容易になります(単一テキストだとスペース揺れで破綻しがち)。メンバーは通常フィールドなので、これらの操作に複合フィールド特有の制約はありません
  • 「開始〜終了」のような期間・範囲を表すフィールドが必要な場合は、複合ではなく範囲型フィールドを使用してください。開始≦終了の検証を型として内蔵しているため、上記の「メンバー同士の相互検証」をカスタムバリデーションで別途組む必要がありません
  • CSVエクスポート・インポートでは既定でメンバーごとに通常のフィールドとして別カラムで出力・取り込みされます(例: 姓 / 名)。結合列(例: 氏名)も出力したい場合は、エクスポートの列選択で複合フィールドを個別にチェックしてください(詳細は上記「一覧・検索・エクスポートでの結合列」を参照)
  • メンバーのは「内容幅」「小 / 中 / 大」「残り全部」やカスタム値から選べます。時刻のように入力幅が固定の項目は「内容幅」にすると余白なくすっきり収まります。狭い列幅でも自動で折り返し、入力欄が潰れません
  • 性質の異なるデータ(漢字氏名とフリガナ等)は1つの複合フィールドにまとめないことを推奨します。結合表示が意味をなさない場合はグループフィールドを使用してください
  • 電話番号は複合フィールドではなく、テキストフィールドの入力タイプ「電話番号」を推奨します(国際電話・自動フォーマット・モバイルでの数字キーパッド表示などが効くため)。郵便番号も同様にテキストの入力タイプ「郵便番号」が推奨です