配信サーキットブレーカー
配信エラーが急増した際に、マーケティングメールの自動配信を一時停止する保護機能です。 「管理 → 配信サーキットブレーカー」から状態の確認・手動解除ができます。tenant_admin / tenant_owner ロールを持つ管理者向けの画面です。
なぜ必要か
一度ドメインのレピュテーション(信頼性)が落ちると、その後のメール全体(取引メールを含む)が迷惑メール扱いされやすくなります。 配信エラーが急増している時点でマーケティングメールを止めて原因を対処することで、取引メール(注文確認・予約確認等の業務上重要なメール)の到達率を守ります。
状態の種類
| 状態 | 意味 | 配信への影響 |
|---|
| 正常 | エラー率が閾値未満 | 通常どおり配信 |
| 注意 | エラー率が警告閾値を超えた | 配信は継続。管理者に通知のみ |
| 停止中 | エラー率が停止閾値を超えた | マーケティングメールの自動配信を停止 |
発火条件
| 条件 | 遷移先 | 動作 |
|---|
| 直近 24 時間の配信数が 50 件以上 かつ エラー率 5% 以上 | 注意 | 配信は継続。管理者に通知 |
| 直近 24 時間の配信数が 50 件以上 かつ エラー率 10% 以上 | 停止中 | マーケティングメールの自動配信を停止。管理者に通知 |
条件直近 24 時間の配信数が 50 件以上 かつ エラー率 5% 以上
条件直近 24 時間の配信数が 50 件以上 かつ エラー率 10% 以上
動作マーケティングメールの自動配信を停止。管理者に通知
配信数 50 件未満の期間では発火しません(ノイズ回避のため)。エラー率は「バウンス + 失敗 ÷ 直近 24 時間の総送信数」で算出します。
停止される送信と停止されない送信
| 区分 | 対象 | 停止中の挙動 |
|---|
| 停止される | マーケティングカテゴリのテンプレートを使う送信すべて(単発送信 / 一斉送信 / シナリオメール / 再送) | 送信試行が即座に失敗扱いになり、送信ログに circuit_breaker エラーとして記録される |
| 停止されない | 取引カテゴリのテンプレートを使う送信(注文確認 / 予約確認 / 問い合わせ受領通知 / パスワードリセット 等) | 通常通り配信される |
対象マーケティングカテゴリのテンプレートを使う送信すべて(単発送信 / 一斉送信 / シナリオメール / 再送)
停止中の挙動送信試行が即座に失敗扱いになり、送信ログに circuit_breaker エラーとして記録される
対象取引カテゴリのテンプレートを使う送信(注文確認 / 予約確認 / 問い合わせ受領通知 / パスワードリセット 等)
テンプレートのカテゴリ
テンプレート編集画面の「カテゴリ」欄で「マーケティング」か「取引」を指定します。
- マーケティング: メルマガ・キャンペーン案内など、購読リストに対する一斉配信メール。受信者ごとの配信停止リンクが推奨される種類。サーキットブレーカーの停止対象
- 取引: 注文確認・予約確認・問い合わせ受領通知など、ユーザー操作に対する応答として送る業務メール。停止するとビジネス側に重大な影響が出るため、サーキットブレーカーの停止対象外
通知
- 受信者: tenant_admin / tenant_owner ロールを持つ管理者全員
- 通知手段: アプリ内通知(ベルアイコン) + メール
- 重複抑制: 同じ状態での通知は 24 時間に 1 回までに制限されます。状態が変化したとき(正常 → 注意 / 注意 → 停止中 等)は即時通知されます
解除手順
停止中の状態から配信を再開するには、原因を取り除いたうえで手動解除します。
- 「管理 → 配信サーキットブレーカー」を開き、現在の状態が「停止中」であることを確認します
- 直近のエラー内訳(宛先不明 / ドメイン不明 / メールボックス満杯 / ポリシー拒否 等)をメール分析の「バウンス原因別」セクションで確認します
- 原因に応じた対処を行います(下記「解除前にやるべきこと」を参照)
- 「配信を再開」ボタンを押します
- 解除理由(必須)を入力して送信します。監査ログに残り、誰が・いつ・なぜ解除したかを後から追跡できます
解除前にやるべきこと
解除後、問題のあるアドレスに再び配信してしまうとすぐに再停止するため、次の整理を推奨します。
- 配信抑制リストで問題アドレスを確認: ハードバウンスや苦情の多い受信者が新規に登録されていないか確認します
- 送信リストの鮮度確認: 宛先不明が多い場合はリストが古い可能性が高いので、ダブルオプトイン等で有効なアドレスに整理します
- 送信元ドメインの確認: ポリシー拒否が多い場合は SPF / DKIM / DMARC 設定やレピュテーション低下を疑います
- テンプレート内容の見直し: スパム判定されやすい件名・本文になっていないか確認します
解除後の挙動
- 解除直後からマーケティングメールの配信が再開されます
- 次回のバウンス発生時点で閾値判定が再計算されるため、根本原因が残っていると再度停止されます。 解除前にバウンス要因を取り除くことが重要です
- 解除中に停止されたシナリオメールのステップは、シナリオの再実行では自動復旧しません(既に cancel されています)。必要に応じて受信者タブから再登録してください
解除履歴
管理画面には前回の解除情報が表示されます。
- 前回の解除日時
- 解除を行った担当者
- 入力された解除理由
同じ担当者が同じ理由で繰り返し解除している場合は、根本原因が解決できていない可能性があります。監査ログと合わせて振り返りに使ってください。