ルックアップ

受注の記録に顧客マスタの会社名や住所を呼び出して入れるように、別のアプリの記録を選び、その値を取り込んで入力の手間と間違いを減らしたいときに使います。取り込んだ値はこのレコードにコピーされ、マスタを直しても自動では変わりません。

別のアプリのレコードを参照して値を取得するフィールドです。顧客マスタから会社情報を引用するといった用途に使用します。

表示イメージ

入力フォームでの表示

顧客名

株式会社サンプル商事

自動入力されたフィールド

住所: 東京都千代田区...
電話: 03-1234-5678

ルックアップの入力欄には直接文字を入力できません(読み取り専用)。「選択」ボタンか入力欄を押すと「レコードを選択」の画面が開き、 参照先アプリのレコードを検索して選びます。選ぶと、紐づけキーの値が入り、コピー先フィールドの設定に従って値がコピーされます。

設定項目

プロパティパネル

ラベル *

フィールドコード

参照先アプリ

顧客マスタ ▼

紐づけキー

顧客コード ▼

参照先が削除されたとき

警告して確認 ▼
設定項目
ラベル
説明
画面に表示されるフィールド名
設定項目
フィールドコード
説明
API・計算式で使用する識別子
設定項目
参照先アプリ
説明
データを取得する元のアプリ(同じ環境内)
設定項目
紐づけキー
説明
参照先アプリのどのフィールドで照合するか。「重複禁止」が有効なフィールドのみ選択可能。文字列・数値・リンク・自動採番が対象
設定項目
表示フィールド
説明
ルックアップフィールド自体に、紐づけキーの値の代わりに表示する参照先フィールド。未設定では紐づけキーの値がそのまま表示される
設定項目
表示するフィールド
説明
検索ダイアログに表示する参照先フィールドを選択(表示フィールドとは別設定)
設定項目
コピー先フィールドの設定
説明
取得時に参照先の値をコピーするフィールドのマッピング
設定項目
フィルタ条件
説明
「レコードを選択」の画面に出す参照先レコードを絞り込む条件を設定。複数条件は AND / OR いずれかの結合方法を選択できる。比べる値に「このレコードの種類」も選べる(下の「フィルタ条件(候補の絞り込み)」)
設定項目
ソート
説明
検索ダイアログでの参照先レコードの並び順
設定項目
参照先が削除されたとき
説明
警告して確認 / 削除を禁止 / 値をクリア / 何もしない から選択(テーブル内のルックアップでは「値をクリア」は選べません)

「参照先が削除されたとき」は、参照先アプリのレコードを削除するときに、そのレコードを参照しているレコードがあれば働きます。 テーブル(サブテーブル)の中のルックアップからの参照も数えます。件数は参照しているレコードの数です(同じレコードのテーブルの複数の行が同じキーを持っていても 1 件)。 テーブル内のルックアップでは「値をクリア」は選べません(行のほかの入力を壊さないため)。「警告して確認」「削除を禁止」「何もしない」から選んでください。

コピー先フィールドの編集許可

コピー先フィールドの各マッピングには「コピー後の編集を許可」のチェックボックスがあります。

  • オフ(デフォルト) — ルックアップで値をコピーした後、そのフィールドはロックされます。 ユーザーは手動で変更できません。また、レコードを編集画面で保存するたびに、参照先のいまの値で入れ直されます(ルックアップを選び直さなくても入れ直されます。下の「参照先の値を直したとき」)
  • オン — コピー後もユーザーが手動で値を上書きできます。 保存しても参照先から引き直さないので、手で直した値はそのまま残ります(引き直すのは、ルックアップで別のレコードを選んだときだけです)。 参照先をクリアしても編集済みの値は保持されます

使用例: 顧客マスタから「住所」をコピーしつつ、個別案件で配送先住所のみ変更したい場合、 住所フィールドの編集許可をオンにします。

参照先の値を直したとき

参照先の値を直しても、コピー済みの値はその場では変わりません(参照先を直したことで、参照している側のレコードが書き換わることはありません)。 「コピー後の編集を許可」をオフにしたコピー先は、参照している側のレコードを次に保存したときに、参照先のいまの値で入れ直されます。 編集画面で開いて保存すれば、ルックアップを選び直さなくても入れ直されます(API でルックアップの値を同じキーのまま送った場合も同じです)。 一覧のインライン編集・カンバンの移動など、ルックアップの値を含まない部分的な更新では入れ直されません。 「コピー後の編集を許可」をオンにしたコピー先は、同じキーのままの保存では入れ直されません(手で直した値を残すため)。 ステータスや期間ロックで編集できないレコードのコピー先は入れ直せません。 参照先のキーの値そのもの(例: 社員番号)を変えたときは、参照している側のレコードは前の値を持ったままになるので、 ルックアップの値を選び直して保存してください。参照先に合わせて自動で変わってほしい値は、コピーではなく参照値フィールドを使ってください。

QR・バーコードで選ぶ

ルックアップの設定で「QR・バーコード読み取りを有効化」をオンにすると、紐づけキーの値(商品コード・社員番号など)を印刷したコードをカメラで読み取って、参照先のレコードを選べます。 この設定は、アプリの「設定」→「拡張機能」で「バーコード/QR スキャン」をオンにしたときだけ表示されます(スタンダードコースの機能です。試用期間中も使えます)。

  • 読み取りのボタンは、「選択」を押して開く「レコードを選択」の画面の、検索欄の横にあります
  • 読んだ値と紐づけキーが一致するレコードがちょうど 1 件なら、そのレコードが選ばれ、コピー先へのコピーまで行われます
  • 一致するレコードが無いときは「該当するマスタが見つかりません」と表示され、読んだ値だけがルックアップの欄に入ります(コピーは行われません。前に選んだレコードから写した値は、「コピー後の編集を許可」がオフのコピー先だけ空に戻ります)。保存すると「見つからない値」として止まるので、正しいコードを読み直してください
  • 一致するレコードが 2 件以上あるときは、読んだ値で絞り込んだ一覧が開くので、手で選んでください
  • 「連続読み取りモード」をオンにすると、1 回読んだ後もカメラが止まらず、続けて読み取れます
  • 読み取れるコードの種類(QR・各種バーコード)は設定で絞り込めます。カメラは HTTPS で開いた画面でだけ使えます

AI エージェント連携 (MCP) から設定する場合

コピー先フィールドの設定は、update_form でフィールドの settings.lookupCopyMappings に配列として渡します。要素は次の形です。

キー
sourceFieldId
値
参照先アプリのフィールドid
内容
コピー元(必須)。list_lookup_sources で確認できます
キー
targetFieldId
値
このアプリのフィールドid
内容
コピー先(必須)。get_form で確認できます
キー
allowEdit
値
true / false
内容
「コピー後の編集を許可」(任意。既定 false)
  • どちらもフィールド id です(フィールドコードではありません)
  • from / to、sourceFieldCode / targetFieldCode のような別名のキーは使えません。 送った場合は保存されず、応答に「送られてきたキー名」と期待される形が返ります

フィルタ条件(候補の絞り込み)

「フィルタ条件」で、「レコードを選択」の画面に出す参照先のレコードを絞り込めます。 条件は「参照先の項目」「演算子(= / ≠ / 含む / > / <)」「比べる値」で作り、複数の条件は AND / OR で結びます。

比べる値
固定値(既定)
内容
入力した値と比べます
比べる値
このレコードの種類
内容
入力しているレコードの種類のコードと比べます(値の欄は出ません)。レコードの種類を持つアプリでだけ選べます
  • 候補の表示だけに効き、保存の制約ではありません。CSV の取り込み・API・一括の更新などでは、条件に合わない参照先のキーも保存できます
  • 「このレコードの種類」の使い方: 参照先のアプリに、種類のコードを値に持つ項目を用意します。 たとえば経費の内訳のマスタに「使用範囲」(チェックボックス。選択肢の値を伝票の種類のコードにする)を置き、 条件を「使用範囲 含む このレコードの種類」にすると、交通費精算の伝票では使用範囲に交通費精算を含む内訳だけが候補に出ます。 比べるのは選択肢の値(ラベルではありません)です
  • 種類が決まっていないとき(種類を持たないアプリ・新規の画面でまだ種類が決まっていない・種類が削除された)は、 候補を出さず「種類が決まらないため、候補を表示できません」と表示します。条件を外して全部のレコードを出すことはしません
  • テーブル内のルックアップでは、入力しているレコード(テーブルを持つレコード)の種類で絞ります
  • 「このレコードの種類」の条件で候補を出すのは、レコードの新規・編集の画面だけです。 それ以外の画面(一括の操作のダイアログ・拡張タブの中のフォームなど)では、この条件を持つルックアップの候補は出ません
  • 公開フォームでは、「このレコードの種類」の条件を持つルックアップは候補を出さず、 そのルックアップに値を入れた送信も受け付けません
  • MCP から設定するときは、settings.lookupFilters の要素に valueSource: "record_type" を指定し、value は省くか空にします(値を入れると保存できません)。valueSource を省くと固定値です

型互換性

コピー元とコピー先のフィールドは、データ型に互換性がある組み合わせのみマッピングできます。 コピー先として選択可能なフィールドは、コピー元の型に応じて自動的に絞り込まれます。

  • テキスト系フィールド(text, multi_line_text)は多くの型の値を受け入れ可能
  • 数値、日付、時刻は同型のみ
  • ドロップダウン/ラジオ、チェックボックス/複数選択は同グループ内で互換
  • 複合フィールド同士はメンバーの構成(コード・型)が完全一致する場合のみ
  • ユーザー選択、組織選択、グループ選択は同型のみ

テーブル内のルックアップ

テーブル(サブテーブル)のサブフィールドにもルックアップを配置できます。 テーブル内のルックアップでは、参照先アプリの選択・紐づけキー・表示フィールド・コピーマッピング・参照先が削除されたときの扱いを通常のルックアップと同じUIで設定できます。

働き
表示フィールド
テーブル内のルックアップでの動き
一覧・詳細・編集フォーム・関連レコード一覧で、紐づけキーの代わりに参照先の表示フィールドの値が出ます。表示する値は保存せず、開くたびに参照先から読みます(参照先で名前を直すと、次に開いたときから新しい名前が出ます)。 参照先に一致するレコードが無い(削除した・キーを変えた)・2 件以上ある・一度に表示する件数が多すぎるときは、キーのまま出ます。 CSV・帳票・メールにはキーが出ます(通常のルックアップと同じ)
働き
コピー
テーブル内のルックアップでの動き
画面で参照先を選んだときは、その時点の値をコピーします(選び直すとコピーし直します)。保存するときは(画面・API・CSV の取り込み・AI エージェント・データパイプライン・アクションのどれでも)、コピー先が空の欄だけ参照先の値で埋めます。すでに値が入っている欄は上書きしません。 通常のルックアップと違い、保存のたびに参照先のいまの値で入れ直すことはしません。コピーした値は、参照先を後から直しても変わりません
働き
コピー後の編集を許可
テーブル内のルックアップでの動き
オフ(既定)のコピー先は、その行でルックアップが選ばれている間、入力の画面(テーブルのセル・行のダイアログ)では入力できません。 ルックアップを空にすると、そのコピー先も空になり、入力できるようになります(同じコピー先にコピーするほかのルックアップがまだ選ばれていれば残ります)。オンのコピー先は、コピーの後も手で直せ、ルックアップを空にしても値が残ります。 コピーする値を作れなかったとき(参照先の値が型に合わない・読み込めない)は、その選び直しを取り消し、どの項目をコピーできなかったかを知らせます。このロックは入力の画面だけに効きます。API・CSV の取り込み・一括の更新・データパイプライン・AI エージェント・変更履歴からの戻しでは、コピー先を直接書けます
働き
キーの確認
テーブル内のルックアップでの動き
保存するとき、参照先に無いキー(2 件以上に一致するキー)は保存できません(「「明細」の 2 行目の「使用用途」に指定されたキー…」のように、テーブル・行・列を示します)。 レコードを更新するときは、すでにそのテーブル・その列に入っていたキーはそのまま保存できます(参照先から消えたキーを持つレコードも、行の並べ替えやほかの欄の編集で止まりません)
働き
参照先が削除されたとき
テーブル内のルックアップでの動き
警告して確認 / 削除を禁止 / 何もしない(「値をクリア」は選べません)。テーブルの中からの参照も数えます
働き
参照先のキーを変えたとき
テーブル内のルックアップでの動き
参照先のレコードのキーの値を変えて画面で保存すると、そのキーを使っていたレコードの件数を保存の後に知らせます(通常のルックアップからの参照と合わせた件数。一括の更新・CSV の取り込みでは知らせません)
  • コピーマッピングのコピー先は、同じテーブル内の、値を直接入力できる他のサブフィールドから選択します(ルックアップ・計算・自動採番・添付ファイル・範囲などはコピー先にできません)
  • コピー先のサブフィールドが存在しない場合は、先にテキストや数値などのサブフィールドを追加してください
  • 保存のときに、コピー先の型に合わない値(選択肢に無い値・文字数の上限を超える値・選べない利用者など)はコピーせず、保存の後に「コピーできませんでした」と知らせます。コピー先が必須で埋まらなければ保存できません
  • コピーした値を最新にするには、ルックアップの値を選び直してください(「コピー後の編集を許可」がオンのコピー先は、欄を空にして保存しても参照先の値で埋まります)
  • API でレコードを読むと、data に __lookup_display__<テーブルのコード>.<列のコード>(キー → 表示する値の対応)が入ります。 読むときだけの値なので、保存するときは送らないでください(送ると 400 になります。通常のルックアップの __lookup_display__<コード> と同じ)

表示フィールド・コピーと権限

表示フィールドとコピーでこのアプリに持ち込む値は、このアプリの側の権限で守られます。 このアプリでその欄(ルックアップの欄・コピー先の欄)を見られる人には、参照先アプリでの権限(アプリ・レコード・フィールドの閲覧権限、ステータスごとの表示)にかかわらず表示されます。 欄を見られない人には、表示する値も出ません。テーブル内のルックアップも同じです。

  • 設定画面で、参照先アプリで閲覧を制限しているフィールド(フィールドの閲覧権限・ステータスごとの非表示、またはそれらから計算されるフィールド)を表示フィールドやコピー元に選ぶと、 その場で注意が出ます。保存はできます
  • 制限の有無を確かめられなかったとき(参照先アプリの設定を読めなかったときなど)も、選んだフィールドにかかわらず注意が出ます
  • 参照先で隠している値を広く見せたくないときは、その項目を表示フィールド・コピー元に選ばないでください

ヒント

  • 紐づけキーには「重複禁止」が有効なフィールド(顧客コード・社員番号等)が必要です。参照先アプリで対象フィールドの「重複禁止」を有効にしてください
  • 紐づけキーに使えるフィールドタイプは文字列(1行)、数値、リンク、自動採番です。計算フィールド・関連レコード集計フィールド・ルックアップフィールドは値の安定性の観点から使用できません
  • 参照先データが更新されても、コピー済みの値はその場では変わりません(「コピー後の編集を許可」がオフのコピー先は、参照している側のレコードを次に保存したときに入れ直されます)。保存しなくても常に最新値を表示するには参照値フィールドを使用してください(詳しくは上の「参照先の値を直したとき」)
  • 選んだ時点の値を記録として残したいコピー先は、「コピー後の編集を許可」をオンにしてください(オンのコピー先は、同じキーのままの保存では引き直されません)
  • コピーされた値を後から編集する可能性がある場合は「コピー後の編集を許可」をオンにします
  • 「表示フィールド」(ルックアップ自体の表示切替)と「表示するフィールド」(検索ダイアログの表示項目)は別の設定です。混同しないよう注意してください